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自治体の皆さまへ

特集 地域のきずなをつくる自治会~市民協働による住みよいまちづくり(1)~

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宮崎県えびの市

■自治会とは
皆さん、自治会を知っていますか。自治会は、一定の区域に住む人々が自主的に構成する任意の団体で、皆さんが住む地域の防犯灯の管理や祭りなどのイベントを開催するなど、地域のつながりや住みよい地域社会をつくるために活動している一番身近なコミュニティです。
区域内に住んでいる人は、誰でも自治会員になることができます。性別、年齢などの条件はありません。市内には64の自治会、422の班があり、自治会ごとにさまざまな活動を行っています。

▼自治会の現状
えびの市の自治会加入率は、令和5年4月1日現在80・5%で、宮崎県全体の自治会等加入率62・9%(令和4年4月1日現在)を上回っています。しかし、自治会加入世帯数は年々減少傾向にあります。
自治会に加入しない理由として、「メリットが見えにくい」、「加入しなくても困らない」などが挙げられます。近年のライフスタイルの変化により自治会の必要性を感じない人がいると同時に、役を担えないという理由による高齢者世帯の脱退も見られるのが現状です。

▽えびの市の総世帯数と自治会加入世帯数の推移

▼自治会の重要性
▽いざというときに大きな力に
自治会は、自分たちのまちを住みよいまちにするため、市民生活に直結した重要な役割を担っています。特に災害時には、近所同士の協力が大きな力となります。
大地震などの大災害が発生すると、公的な支援(公助)が届くまでに最低3日を要するといわれています。この3日間は、地域での救出・救助など、自助・共助の助け合いが非常に重要です。
さまざまな自然災害等に備えて、地域のつながりを深め、災害に強いまちづくりを行うためにも、自治会活動が今後ますます必要になってきます。

▽人との関わりを広げる
自治会は、地域の美化活動や見守りなど、身近なところで活動しており、活動を通じて近所付き合いも生まれます。加入したくても難しい状況の人、地域との関わりに重要性を感じていない人など、未加入の理由もさまざまです。しかし、災害時には、地域のつながりが命を救うことにつながりますし、避難所でも顔見知りがいることは心強いものです。

▽地域の良さを再確認
未加入者の中には、役員をしたくないから加入しないという声もありますが、役員を務めることで、さらに地域の良さを再確認するきっかけにもなります。地域住民だけでなく、他自治会の人との人脈も広がります。
ライフスタイルの変化や少子高齢化などで住民同士のつながりが希薄化する中、自治会は人と人とをつなぐ大切な役割を果たしています。

▼自治会の活動
自治会では、防災だけでなく、防犯や住みよい環境、子どもや高齢者が安心して暮らせる地域づくりのため、さまざまな地域課題について、住民が一体となって取り組みを行っています。
また、郷土芸能・祭事など、地域の特性を生かした豊かなまちづくりやふれあい、交流が行われています。自治会が取り組んでいる主な活動内容を紹介します。

▽自主防災・互助活動
地震・水害・火災等の災害に対処するための自主防災組織を設置したり、災害等に遭ったときには、お互いに助け合ったりしています。また、一人暮らしの高齢者等の見守り活動もしています。

▽地域情報の提供
自治会が実施する活動やその他の団体等が行う催し物などの地域情報を回覧して、皆さんの生活に必要な情報を提供しています。

▽交通安全
地域内での交通事故を未然に防ぐため、危険な場所にカーブミラーを設置するための申請や、通学路・生活道路での交通安全指導を行っています。

▽各種団体の育成・協力
まちづくり協議会との連携・協力や、子ども会育成会、高齢者クラブ、郷土芸能保存会など、地域団体の育成に努めています。

▽防犯灯の設置・地域安全
夜道を安心して歩けるよう、防犯灯の設置・維持管理を行っています。また、犯罪のない安心して暮らせる地域にするために、見まわり活動などに取り組んでいます。

▽行政との協働
行政と自治会が、それぞれの役割を認識し、自治会だけでは解決できない地域の課題について、行政と協働で解決していきます。広報紙の配布や回覧などを通じて、行政や各種団体からの情報を伝えます。

▽環境美化
ごみステーションの設置と維持管理、道路や側溝、地域の広場・公園の清掃など、環境美化活動を行っています。各自治会は、地域の特色に合わせてさまざまな活動を行っています。

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