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自治体の皆さまへ

元気に笑って健康に~できることからチャレンジ!生活習慣病予防(1)~

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宮崎県えびの市

国は、生活習慣病の特性や運動・食事・禁煙などの個人の生活習慣改善の重要性について、国民一人一人の理解を深め、健康づくりの実践を促進するため、毎年9月の1カ月間を「健康増進普及月間」と定めています。
月間に合わせて、自分の生活習慣などを見直し、健康について考えてみませんか。健康を意識した生活を送ることで、生活習慣病を予防でき、大きな病気にかかるリスクを減らすことができます。

■えびの市の現状
えびの市は、メタボリックシンドローム(以下メタボ)該当者が多く、人口に対する割合で見ると、県内26市町村中でワースト2位となっています。
特定健康診査の質問票の回答を見ても、飲酒量が多い人や就寝前の2時間以内に夕食を食べる人の割合が、国や県に比べて高いことが分かります。
また、宮崎県民は、健康のために必要な野菜摂取量1日350gに対して、約100g不足しています(左グラフ参照)。このような現状からも、メタボや生活習慣病につながる要因となるような生活をしている人が多くいることが分かります。
メタボなどになる原因には、食習慣や運動習慣などの生活習慣が大きく影響しています。予防のためには、生活習慣の改善が重要です。

▽野菜摂取量(年代別・成人)

出典:平成28年県民健康・栄養調査

▽令和3年度特定健康診査質問票回答より
飲酒する人の中で、「1日当たりの飲酒量が3合以上」と答えた人の割合:
・市…10.6%
・県…1.8%
・国…2.3%
「就寝前2時間以内に夕食を食べることが週3回以上ある」と答えた人の割合:
・市…19.7%
・県…15.7%
・国…14.7%

▽令和3年度特定健診結果 県内26市町村中
メタボリックシンドローム該当者:ワースト2位
・市…26.7%
・県…21.1%
・国…20.6%
高血糖·高血圧·脂質異常該当者:ワースト3位
・市…8.1%
・県…6.4%
・国…6.8%

■メタボリックシンドローム(メタボ)とは
メタボとは、お腹周りにつく内臓脂肪型肥満に加えて、高血糖・高血圧・脂質異常といった生活習慣病の危険因子を併せ持っている状態です。この状態が続くことで、腎疾患や心疾患等の血管系の疾患につながります。単に太っていたり、お腹が出ていたりということではありません。
・毎日アルコールを飲んだり、1回にたくさん飲酒したりする
・野菜摂取量が少ない
・お腹いっぱい食べる
・運動習慣がない
・間食·甘いものが多い
・甘辛い味付けが好き
・歯の不具合がある

■健康を意識した生活を
現状で説明したような生活習慣が続くと、生活習慣病の発症や重症化につながり、健康への影響が大きくなるとともに、治療にかかる費用も増えていきます。下の治療費の比較を見ると、特定健康診査の受診者と未受診者の生活習慣病治療費は、大きく違うことが分かります。
健(検)診を受けて自分の健康状態を知った上で、日頃の生活を見直すことは、健康につながるとともに、自分の体にかかる治療費の削減にもつながります。
自分のため、大切な人のためにも、今回紹介する日頃からできることに取り組んだり、定期的に健(検)診を受けたりして、健康について考え、生活習慣を見直しましょう。

▽令和3年特定健康診査受診者と未受診者の生活習慣病治療費
受診者:6,562円
未受診者:32,930円
出典:国民健康保険団体連合会国保データベース(KDB)システム「令和3年健診・医療・介護データベースからみる地域の健康課題」

■INTERVIEW
市立病院部長 鈴木康義医師(一般内科・精神科)
えびの市は、生活習慣病の人が多い傾向にあります。数値で見ても、中性脂肪や血糖値が高い人や高血圧の人が多いです。これらは、循環器系の病気や脳の病気を引き起こす可能性があります。また、地域の特徴として、高齢化による老々介護や若い人が介護するという状況で、心身ともに疲れている人が多い傾向があります。リスクが高い地域だからこそ、誰でも生活習慣病になってしまう前提で日頃から健康的な生活を意識することが大切です。
ストレスがある人は、がんになるリスクも高まります。余裕がない人は特に危険なので、健(検)診で早期発見につなげることが大事です。早く見つかれば悪化防止や治療ができます。自覚症状がなくても、自分の体や家族のことを考えて定期的に健(検)診を受診し、健康状態を確認しましょう。

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