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自治体の皆さまへ

もっと知ろう もっと語ろう 認知症(1)

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宮崎県えびの市

認知症は誰でもなる可能性のある病気です。現在、えびの市は、総人口1万7705人に対して、高齢者が7815人で、高齢化率は44・1%となっています(令和5年8月1日時点)。それに伴い、認知症高齢者数も増えています。
最近では、若年性認知症についても知られるようになり、いつ自分や家族、友人、知人が認知症になるか分からない身近なものになっています。人ごととして無関心でいるのではなく、「自分の問題」、「自分ごと」として捉え、関心を持つことが大切です。さまざまな情報や知識を持ち、地域で暮らす認知症の人を支える一員になりましょう。
今回は、認知症の症状や認知症を予防するために百歳体操の会場で行っている脳いき活動、認知症について知ってもらうための市の取り組みなどを紹介します。

■認知症を理解しましょう
認知症には、多くの人に共通して現れる「中核症状(認知機能障害)」と、そこに本人の性格や環境、人間関係などの影響が加わって起こる「周辺症状(行動・心理症状)」があります。周辺症状は、介護の仕方や周囲の接し方次第で症状が変わってきます。

■なんとなく聞こえにくいかも?
耳が聞こえにくいと、人とのコミュニケーションがおっくうになり、社会との関わりが減っていきます。これを「ヒアリング・フレイル」といいます。認知症の要因にもなりますので、聞こえにくさを感じたら、耳鼻科を受診してみましょう。

■早めに相談・受診しましょう
認知症は、時間とともに進行する病気です。完治は難しい病気ですが、早期に発見し、適切に対処すれば、その人らしい充実した暮らしを長く続けることができます。

▼早期発見によるメリット
▽メリット1
原因となる病気はさまざまですが、早めに適切な治療を始めることで改善が期待できるものもあります。

▽メリット2
症状が悪化する前に適切な治療やサポートをすることで、今の状態を維持し、進行を遅らせることができる場合もあります。

▽メリット3
本人や家族が話し合って治療方針を決めたり、利用できるサービスを調べたりして、「認知症に向き合う準備」を整えることができます。

■認知症チェックシート
「最近もの忘れが多い」、「ひょっとしたら認知症?」と気になったときは、本人や家族が使用できるチェックシートで確認してみましょう。チェックシートを試してみて、気になることがあれば、かかりつけ医、もしくは認知症専門医に相談・受診してください。


出典:京都市保健福祉局長寿社会部長寿福祉課認知症?「気付いて相談!」チェックシート

■Doctor’sインタビュー
さんさんクリニック 小川えみ医師
認知症は、家族だからこそ受け入れられず、向き合うことが難しいこともあります。しかし、認知症は誰でもなり得る病気です。その際は、繰り返し伝えてあげるなど、対応を変えて本人に合わせることが大切です。介護の苦労を一人で抱え込むことは、介護疲れにつながるため、ケアマネジャーへの相談やデイサービスの利用など、休める環境を整えることが重要です。
また、認知症の人は、高齢で基礎疾患などを抱えていることが多く、病院受診が難しい場合もあります。そのようなときは、在宅医療を利用することで診察やリハビリなどを行えます。医療にもさまざまな方法があり、病院や施設等は、情報交換など連携も取っています。医療と暮らしのバランスを考えて、認知症の人とその家族が過ごしやすい環境を整えてもらいたいです。

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