えびの市議会3月定例会が2月26日から3月19日まで開かれ、村岡市長は、「令和6年度施政方針」を述べました。その一部を抜粋・要約してお知らせします。
コロナ禍前の「日常」を取り戻しつつありますが、地域社会には新たな課題が生じています。人口減少問題や長引く物価高騰は、市民生活や産業活動等に大きな負担や制約を与え、さまざまな分野や産業に波及し続けています。経済社会状況をGDP(国内総生産)といった経済指標のみで測るのではなく、満足度(Well―being)等の観点も含めて、多面的に把握して政策に反映し、まちづくりの主役は市民であることを基本に、歳出の内容を前向きに不断に見直し、デジタルの力も活用して地方創生の取り組みを進めます。
■えがお(市民生活)
・新たな「えびの市こども計画(仮称)」の策定を進め、「こども未来戦略」による児童手当拡充、ならびに市独自の施策である第3子以降の保育料・副食費無料化および子ども医療費助成等、経済的負担軽減について引き続き取り組みます。また、子育ての不安や悩みを相談できる場としての地域子育て支援拠点を充実・強化します。さらに、母子保健・児童福祉の両機能が一体的に相談支援を行う機関である「こども家庭センター」の設置を検討します。
・スマートウエルネスシティ構想の実現に向け、「元気で健幸なえびの市づくり計画」に基づき、健康づくりの推進を図ります。
・「第9期えびの市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画」に基づき、介護サービスが安定的に提供されるよう適正運用に努め、高齢者が住み慣れた地域で、自分らしくいきいきと笑顔で暮らし続けることができるまちづくりに取り組みます。また、介護・フレイル予防の普及啓発や活動支援を実施します。さらに、質の高いケアマネジメントを支える介護人材確保・育成支援を新たに実施します。
・地域共生社会の実現のために、令和7年度からの重層的支援体制整備事業の本格実施に向けて、新たに社会参加のための地域づくり事業・参加支援事業に取り組みます。
・障がいのある人が、自分らしく活躍できるための啓発や配慮の提供および社会参加等の促進に取り組みます。また、市内の障害者福祉施設等で働く人材の確保・離職防止のための支援事業を展開します。
・「えびの市立病院経営強化プラン」により、診療機能向上・収益増加を図ります。また、西諸3市町で「地域医療連携推進法人」を設立して、西諸3公立病院連携により、さらなる医師の確保ができるよう努めます。
・美化センターは、大規模改修により長寿命化を図るため、詳細仕様書の作成に取り組みます。
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