山王原在住 瀬戸山和隆(せとやまかずたか)(32)さん
■ごったんと三味線、二刀流のプレーヤーに
◇伝統文化の新しい担い手
祖母が弾く三味線の音に魅了され小学3年生から三味線を始めて約25年。これまでに海外での演奏会を2度経験するなど、着実に技術を磨き、今では瀬戸山聖宝流の2代目家元として活動している。今年1月、地域おこし協力隊の江森聡さんとごったん製作者の上牧正輝さんとの出会いをきっかけに「ごったん」を初めて演奏した。「地域の文化を残していきたいというお二人の思いに心を打たれました。三味線とごったんの二刀流の演奏家としてまちを盛り上げていきたいです」と目を輝かせる。ごったんの魅力は落ち着いた爽やかな音色。三味線ほどの力強さはないが、柔らかく懐かしく、聞く人の心に届く。「これまではコロナ禍で演奏の機会が少なかったですが、これからはいろいろな場所で三味線とごったんの音を響かせたいですね」。瀬戸山さんが弾く力強い三味線と優しいごったんの音色がまちに響く日が楽しみだ。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>