のだ まなみさん
水球女子日本代表
『あきらめない心を強みに世界に挑戦』
22年ぶりの日本開催となった世界水泳2023。この大会で水球女子の日本代表に参加したのが、野田茉波さんです。野田さんが水球を始めたのは高校生から。兄が水球をする姿を見て、おもしろそうだと思ったのがきっかけだそうです。「中学までは競泳をしていたんですが、記録が伸び悩んでいました。そんなときに兄の水球を見て興味を抱いたんです。水球がしたくて宮崎工業高校に進学しました」と明るく語る野田さん。高校時代は平日は学校で練習し、週末は鹿児島県にある水球の強豪校原田学園でも練習。高校1年のときに、ゴールキーパーのポストが空いたことと、比較的背が高いこともあって、キーパーとして夏の大会に出場。以降、ポジションを変えることなく活躍し続けています。「男子と一緒に練習しながら、指示出しなど上手な人を見て研究しました。腕が届かないなら足を強化するなど、弱点を克服する努力をしましたね」と野田さん。そんな向上心が実を結び、大学1年でジュニアチームの日本代表に、また今年、社会人になって初めて本代表入りを果たしました。「ボールを横に振られても、あきらめずに飛び込んでいく姿勢が評価されたのだと思います。ただ世界水泳では納得いく結果を出せませんでした。でも、自分の課題を見直し、さらに飛躍できるよう頑張ります」。今後も世界で活躍する姿に注目です。
・「練習が好きで、1日6時間することもあります。たとえ結果が悪くても、あきらめずに練習し続ければ、夢はかないます」と野田さん。
◆プロフィール
宮崎市出身。平成27年宮崎工業高校水球部に入部。平成30年東京女子体育大学入学。現在は藤村/カズマスポーツに所属。平成30年アジアジュニア選手権で日本代表チームに参加。翌年女子U20水球世界ジュニア選手権2019に参加。令和5年7月に開催された世界水泳2023に日本代表として参加。
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