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≪特集≫令和6年4月から公共施設使用料を見直し 市内統一の新料金へ

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宮崎県宮崎市

市では、公共施設サービスを持続して提供していくために、使用料の統一的な見直しを行います。9月議会で使用料改定の条例改正議案が可決されたことを受け、対象施設では令和6年4月から新料金になります。

Q.どうして使用料の見直しが必要なの?
A.使用料見直しの背景には財政面と負担の公平性の2つの課題があります。それぞれについてご説明します。

◆財政面
市は、多くの公共施設を保有していて、今後は各施設の老朽化により改修や建て替えにかかる費用が増加していきます。しかし、市の人口は減少傾向にあり、税収減は避けられない状況です。また、医療・介護などの社会保障費は年々増加し、市の財政は厳しい状況になっています。

▽これまで
人口増加や市民ニーズに応えるため、多くの施設を整備、2度の合併により多くの施設を保有している状態。

▽これから
改修・建替費用は、現状では年平均約50億円で、今後50年間では年平均約85億円になる。
さらに
・人口構造の変化による税収減
・社会保障費の増

◆負担の公平性
施設の維持管理にかかる費用は約8割を市税でまかなっています。これは、費用の大部分を施設を利用しない人も含めた市民全体で負担しているということになります。また、市町合併により旧町から引き継いだ施設は、合併前の使用料のままのため、市域・町域で違いが生じています。

▽一般貸出などを行っている施設の利用者負担の状況(平成30年度実績)
維持管理・事業運営費 約36億円
使用料・利用料金収入 約7.6億円(約21パーセント)=施設利用者の負担
公費負担額 約28.4億円(約79パーセント)=市民全体の負担

▽旧市町で施設料金の違い
例:体育館(約1500平方メートル)1時間あたりの使用料
・佐土原体育館 1680円
・宮崎市総合体育館 1680円
・天ケ城公園体育館(高岡) 310円
・清武体育館 430円

◆課題解決のために…
これらの課題を解決するために受益者(施設利用者)負担を原則とした使用料の統一的な見直しについて検討してきました。

Q.どのようにして使用料を算出したの?
A.使用料は、施設の維持管理のために必要となる「コスト」と「受益者負担割合」に基づき算定しています。また、用途や規模が同じような施設は原則、使用料を統一します。

●使用料の算出方法
使用料金:コスト×受益者負担割合※
※受益者負担割合は、施設の公共性に応じて50パーセント、75パーセント、100パーセントの3段階で設定します。

●施設にかかる経費(全体の費用)
人にかかる経費・物にかかる経費

維持管理費・事業運営費(ランニングコスト)
・使用料(受益者負担)→施設を利用する市民のみが負担
・公費負担→施設を利用する市民・利用しない市民の両方が負担

施設建設費・土地取得費(イニシャルコスト)
・公費負担→施設を利用する市民・利用しない市民の両方が負担

●おもな施設の改定後の使用料の例
現在の料金に※印が付いている施設は、2回に分けて段階的に値上げを行う経過措置を適用します。
その他の施設の使用料はこちらで確認できます

▽公民館などの施設(大集会室、多目的ホール)
施設名・現在・改定後:
公民館、交流センター 720円
佐土原地区農村環境改善センター 550円→1080円※
田野地区農村環境改善センター 390円※→1080円※
高岡地区農村環境改善センター 1800円→1080円※
1時間あたりの使用料

▽文化ホール(大ホール)
施設名:宮崎市民プラザ
貸室名:ホール

区分・現在・改定後:
9時から午後0時まで 12620円→13120円
午後1時から午後5時まで 24030円→24990円
午後6時から午後10時まで 29430円→30600円
9時から午後5時まで 37680円3→9180円
午後1時から午後10時まで 54790円→56980円
9時から午後10時まで 62940円→65450円
各時間帯における使用料(平日に主催者が入場料などを徴収しない場合の金額)

▽体育館(体育室)
施設名・貸室名・現在・改定後:

『1500平方メートル規模』
宮崎市総合体育館、佐土原体育館体育室 1680円→2430円
清武体育館 本館競技場 430円※→2430円
天ケ城公園体育館 アリーナ 310円※→2430円

『1000平方メートル規模』
北部記念体育館・南部記念体育館 体育室 910円→1350円
佐土原西体育館 アリーナ 870円→1350円
田野体育館、B&G海洋センター 体育室 430円※→1350円
加納スポーツセンター 第一競技場 340円※→1350円

1時間あたりの使用料

▽多目的グラウンド
施設名・区分・現在・改定後:
生目の杜運動公園 多目的グラウンドA・B(天然芝) 840円→1260円※
佐土原西運動広場 多目的グラウンド 0円→1260円※
田野運動公園 多目的広場 940円→1260円※
清武総合運動公園 多目的グラウンド 1080円→1260円※・多目的広場 270円※→1260円※
サンスポーツランド高岡 多目的グラウンド 250円※→940円
1時間あたりの使用料

▽テニスコート
施設名・仕様・現在・改定後:
生目の杜運動公園 砂入り人工芝 630円→700円
久峰総合公園 砂入り人工芝 310円→700円
田野運動公園 砂入り人工芝 510円→700円
サンスポーツランド高岡 砂入り人工芝 340円→700円
清武総合運動公園 第1 砂入り人工芝 630円→940円
清武総合運動公園 第2 砂入り人工芝 630円→700円
佐土原西運動広場 クレー 0円※→420円
田野運動公園 クレー 310円→420円

▽その他の見直しの内容
・スポーツ施設では、子育て世代の負担軽減を図るため、中学生以下の使用料を一般の3分の1、高校生は2分の1に設定します。
・会議室や体育館などのスペース貸し施設では、原則、1時間単位での貸出に統一し、利用者の利便性向上を図ります。
・各施設で行う使用料の減額・免徐についても、統一の要件を定め見直します。(具体的な内容は施設ごとの減免要綱により定めます)
・原則5年のサイクルで見直していきます。

詳しい内容やこれまでの経緯はこちらで紹介しています

問い合わせ先:都市戦略課
【電話】44-2803【FAX】29-6547

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