現在、日本人の死亡原因の第1位はがんです。そのうち、宮崎県の「子宮がん(子宮頸・体がん)」による75歳未満の死亡率は、過去10年全国で上位に位置しており、令和3年度はワースト1位と最も高い状況です。
子宮頸がんは、30歳後半~40歳代で発症の可能性が最も高く、死亡率は年代が上がるにつれ高くなっていく傾向にあります。最近は、若年化が特に目立ち、就学・就職・結婚・出産・子育てなどの様々なライフイベントと重なる20~30歳代で発症するケースが増えてきています。
◆がんを予防するために
がんの基本的な予防には、禁煙、節度ある飲酒、バランスの良い食事、からだを動かす、適正な体重の維持、感染予防が有効だと言われています。なかでも、子宮頸がんの予防には、子宮頸がんの発症と関連が深いヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンが推奨されています。
◆早期発見が大切
子宮頸がんの初期症状はほとんどないことが特徴ですが、早期に発見すれば、比較的治療しやすくその後の経過が良いとされています。早期の発見・治療につなげるため、20歳以上の人は2年に1回子宮がん検診を受けることが大切です。
初めての検診は緊張される人も多いと思います。例えば、親子や親しい人と一緒に受診してみてはいかがでしょうか。お互い声をかけ合い、定期的に検診を受けるきっかけになるかもしれません。
未来の自分や大切な人のために、今、子宮頸がんについて考えてみませんか。
問い合わせ:健康増進課健康づくり係
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