江戸時代は、現代の私たちの暮らしにもつながる新しい町づくりや、さまざまな産業が盛んに行われていた時代です。本市内でも、同時代の遺跡が数多く見つかっていて、当時の人々の暮らしを垣間見ることができます。
本企画展では、江戸時代をテーマに、出土品から見えてくる当時の人々の暮らしやさまざまな産業について紹介します。出土品を通して、江戸時代の暮らしぶりをのぞいてみませんか。
■展示内容
○江戸時代とは?
江戸時代の概説展示を行い、当時の都城盆地について紹介します。
主な展示資料:天神遺跡(天神町)出土肥前磁器
○新しい町づくりと人々の暮らし
1615年の一国一城令により、都城盆地の城は全て廃城となったことから、都城領主であった北郷忠能(ただよし)は、新しく姫城町に領主館を建設し、周辺に新しい町をつくりました。
展示では、唐人町など新しい町が形成された現在の中心市街地の発掘調査で出土した遺物から、当時の人々の暮らしの様子を紹介します。
主な展示資料:柳川原遺跡(中町)出土中国象棋(しょうぎ)の駒
○暮らしの中の楽しみ
江戸時代には、酒や煙草(たばこ)が嗜好(しこう)品として広く好まれていました。出土品から、都城に暮らす人々が楽しんでいた酒や煙草について紹介します。
主な展示資料:松原地区遺跡(郡元町)出土煙管(きせる)
○盛んになった産業と特産品
現在と同様に、都城には江戸時代にも多くの特産品があり、さまざまな産業が盛んに行われていました。出土品から、当時の産業について紹介します。
主な展示資料:尾平野製鉄遺跡(安久町)ふいごの羽口/桃園天皇御下賜品(ごかしひん)
○死者の弔い
市内では、いくつかの遺跡で近世墓が発見されていて、当時の埋葬方法などを知ることができます。
展示では、遺跡から見つかった武士層の墓から、当時の墓制や墓に納められていた副葬品の数々を紹介します。
主な展示資料:貴船寺跡(梅北町)出土かんざし/谷川共同墓地(高崎町前田)出土帖佐人形
■企画展概要
会期:5月19日(金)~11月26日(日)
※月曜日(月曜日が祝日の場合はその翌日)は休館。また、9月12日(火)・13日(水)は歴史資料館燻蒸のため、臨時休館
開館時間:9時30分~17時
※入館は16時30分まで
入館料:
・大人220円(160円)
・高校生以上160円(110円)
・小・中学生110円(50円)
※( )は20人以上の団体料金
問い合わせ:文化財課
【電話】23-9547
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