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歴史探訪!

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宮崎県都城市

■石造(いしづくり)仁王像(市指定有形文化財)
(山田町瀬茅(せがや)・諏訪(すわ)神社)
仁王像は金剛力士像とも呼ばれ、寺院の門の左右に二体一組で造られます。向かって右側を「阿形像(あぎょうぞう)」、左側を「吽形像(うんぎょうぞう)」と呼び、寺院内を守るため、顔は怒りの表情をしています。神道信仰と仏教信仰とを融合調和する神仏習合(しんぶつしゅうごう)により、山田町瀬茅の諏訪神社にある本仁王像のように、神社の鳥居の左右にも造られることがあります。
毛利七郎右衛門(もうりしちろううえもん)という石工によって造られた本仁王像は石造りで、阿形像も吽形像も、高さ約1m10cm、横幅約70cmの丸彫り立像です。吽形像の背面には「寛延二己巳九月吉祥日(かんえんにつちのとみくがつきっしょうにち)」と刻まれていて、1749年ごろに造られたものと考えられます。
明治新政府の仏教排斥運動である廃仏毀釈(きしゃく)によって寺院や神社にある多くの石造物が失われた中、現存する貴重な仁王像です。

問い合わせ:文化財課
【電話】23‒9547

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