文字サイズ
自治体の皆さまへ

都城島津 伝承館だより

32/41

宮崎県都城市

■「文明六年三州処々(しょしょ)領主記」
文明6(1474)年に薩摩・大隅・日向3カ国を行脚した僧が書き留めたとされる「行脚僧雑録(あんぎゃそうざつろく)」を書き写した本史料。室町時代中期、島津氏10代立久(たつひさ)の代における南九州各地の勢力の状況が記されています。
本史料から、都城盆地の中央に位置する都城や外部からの重要な防衛拠点であった三俣院高城の両城が守護島津氏の直轄領となっていたこと、北郷氏が安永城(庄内町)を居城としていたことなどが分かります。
この時代、島津立久の子・忠昌(ただまさ)が家督を継ぎましたが、一族の信頼を得られず、各地で武士の反乱が起こります。都城盆地の一部のみを治めていた北郷氏もまた忠昌に反旗を翻し、同盆地での勢力分布を塗り替えていきました。この後、北郷氏は天文~天正年間(1532~1592)にかけて支配する領域を拡大し、8代忠相(ただすけ)の代に都城盆地統一を成し遂げました。
※本史料は、10月1日(日)まで開催中の企画展で展示中

問い合わせ:都城島津邸
【電話】23‒2116

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU