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【特集】水道今昔物語 北陸初の水道通水100周年

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富山県砺波市

・出町配水場建設工事(昭和24年)…機械による機動力が少ないため、大勢の人が昔ながらの作業衣で、大部分の工事を手作業で進めました。(富山県水道協会発行「富山県の水道の歴史」より)
・旧上中野配水場(昭和48年)…昭和32年からの給水区域の拡張と水需要の増加により、庄下・中野地区など14地区へ給水が可能となりました。
・上中野配水場(現在)…給水区域の水道水の供給を大部分カバーしており、平成26年に耐震化を図り、リニューアルしました。

■水道事業の歩み
大正10年:水道創設事業着工
大正12年:旧砺波市通水開始
昭和37年:旧庄川町通水開始
昭和48年:砺波市水道通水50周年
昭和51年:砺波広域水道企業団より受水開始
平成16年:砺波市水道事業創設認可(合併後)
平成29年:上中野マイクロ水力発電所開所
平成31年:基幹管路耐震化更新事業開始

清浄・低廉・豊富な水を供給する水道は、社会活動や衛生的な生活を送るために不可欠なものです。
富山県は、清らかな水に恵まれ、「水の王国とやま」と言われており、大正9年(1920年)に砺波市(旧出町)で北陸初の水道事業を創設しました。
開始から今日の普及まで多くの先人のご尽力のもと、今年度で通水100周年を迎えました。
旧砺波市水道事業は、創設以降県西部の中核都市として、企業の発展、就業人口の増加、宅地開発の増加による拡張を重ねてきました。昭和50年(1975年)に栴檀山北部地区、昭和63年(1988年)に栴檀山南部地区の統合により、旧砺波市全域を給水区域としました。
旧庄川町水道事業は、昭和35年(1960年)に簡易水道事業を創設し、昭和38年(1963年)に雄神地区を拡張して、水道事業を創設し、その後、小規模な水道施設(前山、湯山、小牧、落シ、名ケ原)を統合し、旧庄川町のほぼ全域を給水区域としました。
平成16年(2004年)11月1日に、旧砺波市と旧庄川町の合併に伴い水道事業も統合し、「新砺波市水道事業」が創設され、浄水方法の変更に伴う第2回変更認可(平成19年(2007年))を取得しました。
平成29年(2017年)に、上中野配水場マイクロ水力発電所を開設し、「水力」を活かした再生可能エネルギーの有効活用を図り、二酸化炭素の排出を抑制し、地球温暖化防止に努め、現在に至っています。

■美味しい水を未来に〜私たちにできること〜
水資源は無限にあるものではなく、限りある資源です。自然環境の保全のためにも、水を大切に使うには、普段の生活の中でも節水を意識することが重要です。

◇一般家庭でできる節水方法
(1)水道を使用する場合、必要以上に蛇口を開かない。
(2)歯磨きや洗顔の時は、水を出したままにしない。
(3)不要となった浴槽の水は洗濯、掃除、植木の水やりなどに再利用する。
(4)キッチンでは、洗い桶に水をためて使用する。
(5)トイレでは、水量の大小を使い分ける。漏水は、水道水が無駄になるだけでなく、水道料金にも影響します。

漏水は、簡単に確認することができるので、定期的に水道メーターで点検を行いましょう。

◇水道メーターによる漏水の発見方法
(1)水道メーターより宅地内にある全ての蛇口を閉め、水道を使っていない状態にする。
(2)水道メーターのパイロット(銀色の水車等)が動いているかを確認する。
(3)少しでもパイロット動いていれば、宅地内で漏水している可能性があります。
漏水の調査や修理は、市の「指定給水装置工事事業者」へ依頼してください。

■水道豆知識
Q:砺波市の料金は高いの安いの?
A:下のグラフは、水道料金比較のグラフです。砺波市の水道料金は、全国や県内の自治体と比べて、安価な方に位置します。

Q:牛肉1kgを生産するのに必要な水の量はいくら?
A:約20,600ℓ

◇なぜこんなに必要なの?
1kgのトウモロコシを生産するには、約1,800ℓの水が必要です。牛はこうした穀物を大量に消費しながら育つため、牛肉1kgを生産するには、20,600ℓもの水が必要になります。
海外から食料を輸入することは水を輸入することとも言えます。多くの食料を輸入する私たちの生活は、海外の水の量や質に依存しているのです。
輸入食料を自国で生産する場合、どの程度の水が必要かを推定したものを「バーチャルウォーター」と言います。
環境省HPの「仮想水計算機」を使用すると、バーチャルウォーター量の計算ができます。
一度計算し、水の大切さを再確認してみませんか?

牛肉1kg=水20,600ℓ

■〜出町けやき公園にて〜この記念碑知っていますか?
水道の布設の様子を記した記念碑が、現在の出町けやき公園内に設置されています。
旧出町は、地盤の関係上地下水までが遠く、水道の布設前は飲料水の大部分は河川水を使用しており、衛生状態は悪く、疫病の原因となっていました。
技術者や工事関係者もいない中、予算不足や漏水など、多くのトラブルが発生しましたが、砺波市(旧出町)の水道は大正12年に通水しました。その後、巨額の予算を投じて水道を布設しました。
記念碑の碑文には「産業ヲ振興シ民福ヲ増進セント欲セバ須ラク先保健防火ノ施設ヲ為サザルベカラズ(民の幸せを増幅させるためには、当然衛生設備を整えなければいけない)」と、これからの出町の発展を願う思いが記されています。

・出町けやき公園(砺波市広上町7)
樹齢500年以上のけやきの樹が目印

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