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【特集】知ろう認知症~誰でも認知症になる時代~(1)

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富山県砺波市

9月はアルツハイマー月間、9月21日は世界アルツハイマーデーです。
加齢とともに認知症の可能性は高まり、2025年には65歳以上の5人に1人が認知症になると推計されています。
「ちょっとおかしいな」と思っても脳の病気ととらえず、そのままにした結果、認知症の症状を悪化させてしまうことがあります。
認知症になっても希望を持って暮らせる地域をつくるため、まずは、認知症について知りましょう。

■認知症とは?
認知症とは、脳の病気などいろいろな原因で脳の細胞が死んでしまったり、働きが悪くなったりすることで、認知機能(情報を分析したり、記憶したり、思い出したりする機能)が低下し、生活する上で支障がおよそ6か月以上継続している状態です。症状の経過は、人によって様々です。

■認知症の種類
認知症には、いくつかの種類があります。
もっとも多いのが、脳の神経細胞が死んで脳が縮んでいく「アルツハイマー型認知症」です。
次いで、「脳血管性認知症」です。これは脳梗塞や脳出血といった脳の病気が原因です。脳の血管が詰まったり、破れて出血したりして、神経細胞の働きが損なわれ、突然起こります。進行するタイプではないので、再発予防ができれば現状維持が可能です。
次に多いのが、「レビー小体型認知症」です。脳にレビー小体という物質がたまり、脳細胞が死滅します。目に見えないものが見えたり、聞こえない音や声が聞こえます。
他に、脳の前頭葉や側頭葉が委縮する、「前頭側頭葉変性症」というものもあります。
物忘れというより常識外れな行動が目立ちます。精神疾患と間違われやすく、同じ言葉を繰り返し唱えたり、同じ行動を繰り返したりします。
また、64歳以下の人が発症する「若年性認知症」もあります。


認知症高齢者の将来推計(平成26年度富山県認知高齢者実態調査より)
今後も、認知症の人数、有病率ともに増加すると推計されています。

■「認知症」と「もの忘れ」の違いは?
誰もが「もの忘れ」を経験したことがあると思います。この「もの忘れ」には、単なる「もの忘れ」と認知症でよくみられる「もの忘れ」があり、違いがあります。
単なるもの忘れは、「体験の一部を忘れる」「もの忘れを自覚している」などの特徴があります。認知症によるもの忘れは、「体験すべてを忘れる」「もの忘れを自覚できない」など、日常生活に支障をきたすような特徴があります。

◆「認知症」と「もの忘れ」の違い
▽認知症によるもの忘れ

(例)ご飯を食べたことを忘れる

▽単なるもの忘れ

(例)何を食べたか忘れる

◆認知症の症状
▽中核症状…脳の細胞が死んでしまい起こる
覚えられない…
すぐ忘れる…
月日や時間、場所、人がわからない…
考えるスピードが遅い…
段取りよく作業できない
(必ず見られる症状 治すことができません)

▽行動・心理症状…心の状態や性格、環境によって出る症状
自信がなくなり、全てが面倒になる…
暴言を吐く…
介護に抵抗する…
道に迷って家に帰れない…
物がなくなったと人を疑う…
(周りの人の助けがあればよくなります)

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