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海のまち通信

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山口県上関町

海のまち診療所
中山医師の健康情報コーナー

朝夕に関しては、涼しくなってきた今日この頃ですが、皆さん体調は崩されていないでしょうか。
今回は「高血圧症」についての話です。
そもそも血圧とは何でしょうか。心臓から全身に送り出された血液が血管の壁を押すときの圧力のことで、心臓が縮んだり広がったりすることで発生します。測定した時の上の血圧は、心臓が収縮し血管にもっとも強い圧力がかかっているときの値で、正式には収縮期血圧と呼ばれています。このとき、大動脈もふくらみ血液がたまります。下の血圧は、心臓が拡張しているときに血管にかかる圧力の値で、拡張期血圧と呼ばれています。高血圧は、血圧の値のうち上の血圧が140mmHg以上の場合、または下の血圧が90mmHg以上の場合、あるいはこれらの両方を満たす場合に診断されます。そのままにしておくと動脈硬化が進行して脳卒中や心臓病、腎臓病など重大な病気になる危険性が高まります。
高血圧の治療において食塩制限が重要で、日本高血圧学会は1日6g未満を推奨しています。個人差はありますが、高血圧患者では食塩摂取量を1日1g減らすことで平均1mmHg強の収縮期血圧の低下を期待できます。また、子どものころから食塩摂取量を少なくしておけば、加齢による血圧上昇が抑えられ、高血圧になる危険性を低くすることができます。
現在、尿検査によって1日食塩摂取量を計算することができます。高血圧の方に限らず塩分摂取量を一度調べてみたいという方は当院にご相談ください。

■あなたが普段食べているものには、どのくらい食塩が含まれているかご存じですか?
・みそ汁(1杯)…約1.5g
・インスタントスープ(1袋)…約1.2g
・きゅうりのぬかみそ漬け(5切れ)…約1.6g
・梅干し(1つ)…約2.2g
・ちくわ・中(1本)…約0.7g
・あじの開き(1尾)…約1.4g
・塩鮭・中辛(1切れ)…約1.1g
・かた焼きせんべい大2枚…約1.0g
・うどん(1杯・汁を含む)…約5.0~6.0g
・ラーメン(1杯・汁を含む)…約6.0~7.0g
・塩(小さじ1杯)…6.0g
・濃いくちしょうゆ(小さじ1)…0.9g

■減塩の食事のポイント
○香辛料、香味野菜や果物の酸味を利用。
こしょう・七味・生姜・柑橘類の酸味を組み合わせる。

○低塩の調味料を使う。
酢・ケチャップ・マヨネーズ・ドレッシングを上手に使う。

○外食や加工食品を控える。
目に見えない食塩が隠れている。

○むやみに調味料を使わない。
味付けを確かめてから使う。

○めん類の汁は残す。
全部残せば2~3g減塩できる。

○過食を避ける。
同じ味付けのものをたくさん食べると食塩摂取量も多くなる。

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〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

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