子どものための大人図鑑(オトナズカン) vol.16(2)

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■移住(いじゅう)して6年、そしてこれから…
みかさん：上関町(かみのせきちょう)にはいつ移住されましたか?
長沼さん：平成30年、上関町室津(かみのせきちょうむろつ)にある消防署への異動を転機(てんき)に、妻と娘と引っ越しました。
みかさん：現在の生活はいかがですか?
長沼さん：やりがいのある仕事をし、家族3人で好きな町に住み、いろいろな人に出会えて、私が思い描いた生活ができています。十分です。
みかさん：足(た)るを知(し)る、大切なことですね。将来の夢、今後やってみたい事は?
長沼さん：システムとしてはないのですが、他地域(たちいき)の消防署に出向(しゅっこう)して働いてみたいです。他の市町村や組織を知ることも良い経験になると思って。あと今後は後輩の育成にも力を入れていきたいです。理想の先輩になれるよう頑張らないと…。
みかさん：素晴らしい志(こころざし)です。他に興味のあることはありますか?
長沼さん：実は、町づくりや地域活性化(ちいきかっせいか)にも興味があります。地域のシニアの方と話すのも好きですし、何かお役に立てることがあればと思います。
みかさん：シニアのご自宅へうかがう、お声がけ係はどうでしょう?救急救命士(きゅうきゅうきゅうめいし)なので心強いし。「見守り課」を新設(しんせつ)しますか!(…と勝手に二人で盛り上がる。笑)
長沼さん：子どもの頃から釣りで訪(おとず)れていた上関町(かみのせきちょう)、ここは自然豊かで住みやすいです。この町に引っ越したことは良いリセットになりました。だからもっと多くの人に町を知ってもらい、キャンプなどでこの自然を楽しんでもらいたい。何かいい方法はないかな、と密(ひそ)かに考えたりしています。

■子どもたちへメッセージ
子どもの頃から様々(さまざま)な仕事を知ることが大切。自分なりに興味のあることを調べていくと世界は広がり、もっと豊かになります。あと、勉強はある程度頑張った方がいいかな。
選択肢(せんたくし)が確実に増えますよ。
そしてもし今、友達がいなくても大丈夫(だいじょうぶ)。高校やその後も生きていく場所で出会いがあり、いつか気の合う人に出会えます。だから心配しないで今を楽しんでください。

◇編集後記
自分の感覚に正直に、人生の転機ではきちんと準備をして舵(かじ)を切(き)る。…簡単なようでなかなか難(むずか)しいことです。
長沼さんの集中力とやれる力は、学生時代の野球で培(つちか)われたものかもしれません。何かに夢中になり、全力で取り組むことって大切ですね。