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続報-下松の古代ロマン~天王森古墳出土埴輪の復元 第2弾~

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山口県下松市

昨年下松の古代史を大きく揺るがした天王森古墳の出土埴輪。新たに2体が復元されました。
県立博物館で開催される「やまぐち大考古博」では、下松の埴輪がメイン展示されます。

●人物(巫女)埴輪 巫女埴輪は県内初出土!!
前後でゆったり折り返される島田髷(しまだまげ)風の髪型から女子の埴輪と分かります。衣装は、上衣が意須比(おすい)といわれる袈裟状のものを右肩から下げ、襷(たすき)を掛けています。巫女埴輪は、下衣にスカート状の裳(も)を着用しているものもありますが、この埴輪は下側が円筒の半身像です。
装飾品として、首にボタン状の粘土を貼り付け、首飾りが表現されています。また、両手で胸の前に容器を捧げ持つしぐさをしています。
これらの特徴から巫女埴輪であると考えられます。

・神様に仕える身分で、祭祀において祈祷や捧げものを差し出すなどの役割を果たしました。

●家形埴輪
高さ約70cm、幅約80cmで大きな破風(はふ)をもつ切妻屋根を載せています。
天王森古墳からはこのほかに、まったく形態が異なる家形埴輪が2棟以上出土。
花園大学の高橋克壽教授は、この埴輪について、「厩舎(きゅうしゃ)などの施設で、被葬者が馬を所有していた可能性も考えられる」と解説しています。
この時代、馬は貴重であり、所有できたのは有力者だけでした。
このことからも、天王森古墳の被葬者が相当の実力者であったと考えられます。

○当時の一般的な家(竪穴住居)
地面から数十センチ掘り下げ、柱や壁を建て、屋根を架した半地下式でした。天王森古墳の時代には、壁際にカマドが設けられ、煮炊きをしていたようです。

■やまぐち大考古博~歴史を知ろう~
弥生時代から江戸時代までの山口県の歴史がここに
天王森古墳や市内の古墳から出土した埴輪をはじめ、重要文化財など約100点が一挙公開
期間:7月21日(金)~9月3日(日)
※月曜日・火曜日休館(7月24日、8月14日・15日は開館)
入場料:一般1,000円 学生・70歳以上650円
※18歳以下無料

会場・問合せ:山口県立山口博物館(山口市)
【電話】083-922-0294

■埴輪を作ろう!親子はにわ作り教室~体験しよう~
素焼き調粘土を使ったはにわ作り体験
期間:8月10日(木)
午前の部…10時~11時30分
午後の部…13時30分~15時
※受付は各部30分前から
会場:ほしらんど
対象:市内小学生 保護者1人の同伴必要
定員:10組30名(申込順)
申込:7月1日(土)12時から 本紙QRコードにて
持参物:空の牛乳パック(持ち帰り用)、タオル・ハンカチ、粘土用ヘラ(無くても可)

問合せ:生涯学習振興課(5階(1)番窓口)
【電話】45-1870

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