~知っておきたい「LGBT」などの基礎知識~
LGBT理解増進法の成立などにより、性の多様性への認知度は高まっています。しかし、当事者が直面する困難は見えづらいこともあり、正しい理解や配慮を深める必要があります。
■性のあり方は人それぞれ
性のあり方は大きく分けて「身体の性」「心の性」「好きになる性」「表現する性」の4つの要素があります。組み合わせでさまざまなバリエーションがあり、趣味や一過性のものではなく、本人の意思で変えられるものでもありません。
LGBTとは、次の4つの頭文字から表現した言葉で、性の多様性を表します。
L(レズビアン)…女性の同性愛者
G(ゲイ)…男性の同性愛者
B(バイセクシュアル)…両性愛者
T(トランスジェンダー)…身体の性と心の性が一致しない人
「性的マイノリティー」とも呼ばれ、Q(クエスチョニング=自分の性がわからない、決めていない人または、クィア=性的マイノリティーを包括的に表す)、+(プラス=その他の性)を加えてLGBTQ+などと表現することもあります。
民間団体や自治体の調査結果では、日本には人口の3~8%の当事者がいると報告されています。身近に「いない」のではなく、「見えていない」だけで、打ち明けていない人も多くいます。
▽当事者の困り事
・学校などでいじめにあう
・職場でハラスメントにあう
・家族から受け入れてもらえない
▽今日からできること
・自分の周りに性的マイノリティーの人がいるかもしれないと思って行動する
・差別的な言葉(ホモ、レズ、そっち系、オカマなど)やジェスチャー(手の甲を口元に当てるしぐさなど)をしない
・「彼氏」「彼女」ではなく「恋人」「パートナー」などの言葉を使う
▽打ち明けられたら
自らの性について打ち明けられたら、あなたが信頼されている証です。本人が何に困っているのか、一緒に考える意識を持ち、本人の了解を得ずに他の人に伝え、広めることのないように十分注意しましょう。
問合せ:人権推進課
【電話】45-1825
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