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自治体の皆さまへ

世界に通じる研究と教育を 下関市立大学

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山口県下関市

世界に通じる研究と教育を。
その研究力を上げる鍵となるのが新学部です。
世界への道を一歩踏み出した市大に迫ります。

●総合大学へ
市大は、60年の歴史の中で、大きな変革を迎えます。
これまで経済学部だけの単科大学でしたが、令和6年度にデータサイエンス学部を新設、令和7年度に看護学部(仮称)の新設を予定し、総合大学化を進めています。
多くの研究者が都市の発展に必要なものを提言しており、それらがデータサイエンスと医療インフラです。
都市の未来を担う人材を育成するため、2つの学部を新設することになりました。

●自由で開かれた大学を
下関市民が誇れる大学になるためには、市大から世界に認められる研究を生み出す必要があります。
総合大学になることで、全く違う分野の融合による化学反応や、学生や教員への良い刺激が期待できます。
また、多様性も増し、研究力が高まっていくと考えています。
さらに研究力を高めるためには、学生を始め、教員一人一人が自由であることが重要です。学生が自由に科目を選び、学んで、チャンスを手にする、自由で開かれた風土を作りたいと思っています。
そのような自由な環境で、多様性が一層加速すると考えています。

●地域との連携
もう一つ重要なのが、地域との連携です。これから市大は、下関の企業や団体と連携を強固にし、提供いただいたデータを分析し、地域の課題を解決していきます。
地域の課題は世界に通じる研究テーマになります。このような研究を推進し、教育の質を向上させ、地域の大学でありながら世界に通用する大学をつくっていきます。
データサイエンス学部の新設により、その第一歩を踏み出しましたので、市民の皆さんのご支援ご協力をお願いします。

■下関の高校生へのメッセージ
市大ほど下関の学生が勉強しやすいところはありません。
市内の公立学校であるため、生活環境を変えずに、勉学に集中できます。
国際交流も盛んで、優秀な教員陣と、多様な学生たちに囲まれて、刺激を受けながら勉学・研究に励めます。
地域から世界を見据えた広い視野で、一緒に市大を世界の一流大学にしましょう!

韓 昌完 学長
Han Changwan

■データサイエンス学部
データを分析して、新しい発見をし、社会に役立てる
データサイエンスは、まだ皆さんになじみがないかもしれませんが、「役立つ情報を作る」学問がデータサイエンスです。SNSの広告など、身近なところにも、データサイエンスは使われています。
市大では、ビジネスとヘルスに特化した研究を行う予定です。SNSを例に、データサイエンスでどんなことができるか考えてみましょう。
ふぐを食べに下関へ観光に来る人はいますが「カフェは観光資源になるのか」ということを分析しました。
X(旧Twitter)を使って、「カフェ」で投稿されたデータを取得し、プログラムを使って、このデータを可視化したものが左の図(本紙参照)です。投稿が多い言葉が大きい文字で表現されています。
分析の途中ですが、「カフェ」では、デザートや雰囲気を楽しむ投稿が多いことが分かりました。そこで、下関の特産品を生かしたデザートを提供し、下関にしかない雰囲気の良いカフェは、観光資源になり得るのではと考えました。
このように、データを集めて分析し、新しい発見があるとすごくワクワクします。分析結果から考察をするのも楽しいです。これを楽しいと感じる生徒は、ぜひ入学してほしいです。
また、私たちはデータを取得することが難しいので、企業や医療関係の皆さんには、データをご提供いただけると大変ありがたいです。
そこから共同プロジェクトなどの可能性が広がるのではないかと思っています。

Q:数学が得意ではないのですが。
入学後に、数学のリメディアル学習(補講)を準備中です。ご安心ください。

Q:卒業後活躍できる分野は?
広告、販売、金融、保健、医療、行政、システムエンジニアなど、幅広い分野での活躍が想定されています。

学部長予定者
松本 義之 教授
Yoshiyuki Matsumoto

■看護学部(仮称)
市民の皆さんの健康を学問として学び、健康を維持・増進するための看護実践力を身に付ける
看護というと、病気や障害のある方を看護するイメージだと思いますが、健康・不健康を問わず、すべての人を私たちは対象としています。
健康を害している方が回復し、健康な方の健康が維持できて、すべての人がその人らしく、健康で幸せな人生を送るために、どんなお手伝いができるかをしっかり、考えたいと思っています。
また、下関地域の健康課題を分析し、5年先、10年先を見据えて、看護師、保健師として市民の皆さんにどう関われるかを考えられる人材を育成したいと思っています。そのために、市民の皆さんには、教えていただくことがたくさんあると思いますので、ご協力をお願いします。
これから、市大を健康・看護・介護などの情報発信、学習の拠点にしたいと思っています。市民の皆さんも、市大へどんどん来ていただければと思っています。

Q:看護のやりがいは?
看護の仕事ほど、人間的に成長できる仕事はありません。多くの方の人生に寄り添う中で、自分を振り返り、学ぶ機会を頂けます。

Q:どんな能力が必要ですか?
相手の立場に立って考える力があると、いいですね。

学部長予定者
中嶋 恵美子 特命教授
Emiko Nakashima

問合先:下関市立大学
(【電話】252-0288)

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