文字サイズ
自治体の皆さまへ

すまいる Smile~当たり前の錦帯橋をもっと知ってほしい

3/28

山口県岩国市

■Vol.171 川畑道子さん(砂山町在住)
平成26年から市民団体「錦帯橋を世界文化遺産に推す会」の会長を務める。
香りを楽しみながら香道の知識と作法を教える香道泉山御流の正師範の資格も持つ。

桜や鵜飼、もみじや雪化粧などそのどれもが美しく四季を通じて私たちを楽しませてくれるのが錦帯橋と話すのは川畑道子さんです。
川畑さんは高校時代、通学路として錦帯橋を渡って学校に通っていました。「特に雪の日の錦帯橋は滑るんですよ。滑らないように渡るのは本当に大変でした」と当時を振り返ります。
錦帯橋の「平成の架替」後、市内で「錦帯橋を世界遺産に」との産声が上がり始めると、川畑さんも「錦帯橋を世界遺産にできたら」との思いを抱くようになります。そして平成26年、錦帯橋を世界文化遺産に推す会が設立される際には、川畑さんは会長に推薦されました。会長に指名された時は、あまりの大役に一旦は断ったと言う川畑さん。それでも関係者や吉川家からの説得もあり引き受けることを決意します。
「推す会では、のぼり旗の配布や冊子の作成などでPRを行っています。また県や市への粘り強い交渉の結果、官民一体で世界遺産に向けた取り組みを進める環境も整ってきました。多くの団体や企業、関係者からのサポートがあって、ここまで進めてくることができ、感謝しています」とこれまでの活動を振り返ります。
私もそうでしたが、どこまで錦帯橋について知っているか聞かれると、意外と詳しく答えられない。大半の市民の人にとって、錦帯橋はあって当たり前なんですと話す川畑さん。
川畑さんは多くの人に錦帯橋の歴史を知ってもらい、その素晴らしさを感じて、郷土愛を持ってもらうことが大切と言います。そのため、他の市民団体と協力して市内の学生に錦帯橋をテーマとした短歌、書道などを通じて、郷土愛を育む取り組みを続けています。
「錦帯橋は先人たちの知恵と長きにわたり技術が伝承されてきた文化遺産で、今年で創建350年を迎えました。今後も世界文化遺産登録に向けた機運を盛り上げていきたいですね」と優しい笑顔で、力強く話してくれました。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU