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なるほど健康教室[200]

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山口県岩国市

●上腕骨外側上顆炎(じょうわんこつがいそくじょうかえん)(テニス肘)
手や肘を動かす時に、肘の外側から前腕に痛みが出る病気です。
手首や指を反らす筋肉が腱(けん)(伸筋腱群(しんきんけんぐん))になり、肘の外側(外側上顆)に付着する部分の炎症です。テニスでバックハンドをする時に使う筋肉で、レシーブを繰り返すと症状が起きるのでテニス肘と呼ばれています。しかし、ゴルフや釣り、日曜大工、運動をしない中年の人は日常動作の繰り返しでもよく発症します。
症状は、手首や指を手の甲側に反らすときに、肘外側から前腕の背側中央にかけて痛みが出ます。手の甲を上にして物を持ち上げたり、タオルを絞ったり、ネジを回したり、キーボードの操作を続ける時などに痛みます。症状が強くなると、手を握りしめる(握手する)動作や、ドアノブやカギを回す動作、掛け布団を動かす時でさえ痛みが出て、やがて腕を使っていない安静時にも痛みが続くこともあります。
治療は、腱に負担がかかり痛みの原因となる動作を減らすことが大切です。疼痛部位の少し下に着けるテニス肘バンドは、伸筋腱群が外側上顆を引っ張る力を減少させて痛みの軽減に有効です。運動や仕事の前には、肘を伸ばして、逆の手で手首から手を掌側に動かし前腕伸筋のストレッチをすることも症状悪化の予防になります。痛みが強い時には、炎症を抑える薬(内服、湿布・軟膏)を使います。難治性で安静時の疼痛が強い時にはステロイド注射を行うこともあります。
〔岩国市医師会〕

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