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【特集01】10月は男女共同参画推進月間 ありのままを受け入れる

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山口県長門市

長門市では、令和4年3月に策定した、ながと男女共同参画計画(第4次)において、「分けるより認め支えてまとまる社会」をキャッチフレーズに掲げ、ジェンダー平等の実現に取り組んでいます。
今回の特集では、地域おこし協力隊として日置地区の地域振興に取り組まれ、任期終了後も日置を拠点に、夫婦で仕事、家事、育児に取り組む杉村さん夫婦にお話をお伺いしました。

■杉村さん夫婦にインタビュー
杉村(すぎむら)志帆(しほ)さん 杉村(すぎむら)和紀(かずき)さん

▽地域おこし協力隊として長門市に来られた経緯を教えてください。
・和紀さん
東京で働いていたのですが、結婚を機に子育てを考える中で、自然の多い場所への移住を考え始めました。祖父の家が美祢市にあった関係で、長門市は、海も綺麗で自然も多い環境だということを知っていて、住むには良いなと思っていたところ、地域おこし協力隊の募集があったので、仕事を通じて人脈がつくれるのではないかと思い応募しました。

▽長門市に住むことになった時に周囲の反応はどうでしたか。
・志帆さん
夫は、山口県の周南市出身なので夫の両親はすごく喜んでくれました。
・和紀さん
先輩から、環境を変えるのは年を重ねるほどハードルが上がるので、若いうちにしていたほうが良いと助言されました。

▽地域おこし協力隊退任後、日置で起業されたとお伺いしましたが?
・和紀さん
夫婦二人で「すぎむら意匠計画」を立ち上げ、デザインや設計などの仕事をしています。一緒に請け負うこともありますし、個人が仕事を受ける場合もあります。

▽暮らしの中で、家事や育児などルールを決めていることはありますか。
・志帆さん
役割やルールは決めていませんが、東京に住んでいた時は、夫が仕事が忙しく帰りが遅かったので、私が家事をすることが多かったですが、その時もできる範囲でお互いがするという感じでした。
長門市に移住してから、生活の中で、日常の掃除は私で、夫がゴミを捨ててくれる、料理はできるほうが作るみたいなことは決まってきました。育児については、お互い協力してやっています。
・和紀さん
大学から1人暮らしをしていて、料理もしますし、家事は自分で一通りはやっていたので、そんなに大変だと思うことはないですね。

▽子どもが生まれてから生活は変わりましたか。
・志帆さん
以前は、不満があっても相手に伝えることをしなくてもどうにかなっていましたが、子どもが生まれてからは、より良く生活できるように、してほしいことがある時は、想いを伝えることは意識しました。その都度話し合いながら、ブラッシュアップしてきたという感じです。

▽男女共同参画について、どのように考えていますか。
・和紀さん
世代的に両親が共働きの家庭が多くて、自分の母親が料理することは多いけれど、父親も時間があれば作るような光景が当たり前だったので、男性だから女性だからという感覚はないですね。
・志帆さん
私の父も、台所に立つこともありましたし、夫の母は、男性だろうが女性だろうが自分のことは自分でしなさいという考えの方なので、夫の家族とも一緒に過ごしやすい環境です。私たち夫婦は、仕事も家事もどっちがするとか全く形にこだわりがなく、良い意味で意識していないかもしれないですね。

▽お二人はとても仲良く見えますが、日常の中で心がけていることはありますか。
・和紀さん
同世代の友人家族を見ていて、夫婦のパワーバランスがすごくうまくできているなと感じることが多いですね。いろんな夫婦の形があると思いますが、私たち夫婦は感覚や好みがすごく近くて、考えていることを察することもできるので、衝突することは少ないですね。
・志帆さん
夫が穏やかなこともありますし、意見や選択がお互いに違うなと感じた時は、お互いがすぐに引きますね。
私は、夫だけではなく子どもに対しても1人の人間として尊重して接するように心がけていて、こうするべきだというようなことは言わないように気を付けています。

▽これからやってみたいことはありますか。
・和紀さん
古民家を自分たちの手で改修し、理想の生活空間はできたので、子どもの成長に合わせてライフスタイルも変えていけたらいいなと思っています。
・志帆さん
日置地区は、温かい人が多く、とても住みやすい環境です。これからも仕事をしながら、ゆったりと私たちらしく暮らしていけたらいいなと思います。心にゆとりを持つことが家族円満にもつながっていくと思いますね。

■家庭でも仕事でも活躍できる社会となるように
国においても、2021年の育児・介護休業法の改正により、男性もライフイベントにおける休暇の取得が推進されるようになりました。
令和5年度男女共同参画白書においては、特に若い世代において理想とする生き方や働き方に変化が見られるものの、実際の子育て世代の生活は男女の固定的な性別役割分担に偏りがあるものと報告されています。

■男女共同参画推進月間パネル展を実施します
会場:本庁、ラポールゆや
期間:10/1(日)~31(火)

■DVのお悩み、ひとりで抱えていませんか?
あなたが悩んでいるパートナーから受けているさまざまな暴力について、専門の相談員が一緒に考えます。
どんなご相談もお気軽にご連絡ください。

問合せ:市民活動推進課
【電話】23-1299【E-mail】soudan@city.nagato.lg.

■男女共同参画について中学生はどう思う?
男女共同参画を考えてもらうため、次世代を担う中学生の皆さんにキャッチフレーズ、標語を募集しています。授賞作品と応募された中学生の声を紹介します。
※令和5年度授賞作品は、今年度の男女共同参画推進月間パネル展で紹介します。
詳細は本紙をご参照ください。

・男女の良いところなどお互い尊重することができれば、男女の格差がなくなると思いました。
・やりたいことが「男女」という理由でできないのはおかしいと思う。誰もが自由に何でもできる社会になってほしいと思います。
・見た目や性別に関係なく、個人の個性や特徴などのその人の良さを活かせる社会になればいいと思いました。
・男はこうあるべきだ、女はこうあるべきだ、という根強い偏見が未だにあると思います。
そうではなく、その人のありのままを認めていけたらいいなと思います。

問合せ:市民活動推進課
【電話】23-1299

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