教育委員会では、これまで福賀・つづら・惣郷の神楽や奈古の盆踊りなど、郷土文化の映像記録に取り組んでおり、今年度は、「菅原神社神子舞」を撮影しました。
映像の一部は奈古文化展の会場でも上映しました。
平成7年から「神子舞保存会」の会長をやっております。
神子舞には20歳頃から関わっていますが、私の親父も先輩の一人。
お宮に家が近いもんで、昔はこの「天神様」を、遊び場にして、遊んでばかりいたもんです。
小学生の頃は、神子舞には興味はなかったんですが、中学生ぐらいになって、だんだんと、「太鼓の音が面白いな」という意識がありました。
それからずっと、音を聞くと興味が出て、「太鼓を叩いてみようかな」っていうことになりました。
その時代は、みんなが、やっぱり熱心にされていました。
太鼓のバチを握ると、自分の血が騒ぐじゃないけど、やっぱり太鼓が鳴らんじゃ、踊りが止まるんだから。
私がやりだしてから、60年ぐらいですけれど、先輩の方がやり続けてからは、180年とか聞いています。
私はずっと、この地元におるから「なんで舞をしてるんかな?」って不思議に思うんです。
やっぱり昔、疫病とかが流行った時、みなさんが無病息災を願ったり、作物の豊作を願ったりして、神子舞を続けようと、考えたんだろうなと思うんですよ。
今の時代、そう思うということがなかなか難しい。
でも私らの年代は、まだそういうことが大事かなと思うんですよね。
私はやっぱり祭りを大事にしていただいて、みんなで協力し合って、みんなでひとつの大きな輪にして育てることができたらいいかな、と思うんですけどね。
祭りを通じて、生涯のお付き合いですか?そういうことができたら素晴らしいなと思うんですけどね。
やっぱり残していかんといけないかなと思うんですよね。
なかなかね、難しいですけど。
菅原神社神子舞保存会 小田利春(おだとしはる)会長(72)
問合せ:教育委員会
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