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自治体の皆さまへ

令和5年度施政方針

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山口県阿武町

阿武町においては、他の自治体と同様、ここ3年間は、コロナ禍により、多くのイベントや行事が中止や延期を余儀なくされてきたところであり、特に昨年は「公金の誤振込み」も重なり、本町にとって大変、厳しい年でした。
こうした中、政府による新型コロナウイルス対応に係るマスク着用の見直しについては、一般的には3月13日から、学校においては4月1日から、それぞれ適用され、マスクの着用は個人の判断に委ねられます。
そして、特段の事情がない限り、5月8日以降は、感染症法上の位置付けを、今の「2類相当」から季節性インフルエンザなどと同じ「5類」に移行する方針が決定されたところであり、いよいよ「アフター・コロナ」の時期を迎えることとなり、新年度においては、地方創生の新たなステージに立って、「ポスト・コロナ」の時代を見据えた、新たな施策の展開を図っていかなければなりません。
阿武町では「選ばれる町」に向けた、さまざまな施策を展開して参りましたが、令和5年度においても引き続き、人口定住対策を、最重要課題の一つと位置付け、各種定住奨励金の交付をはじめ、「空き家バンク制度」への対応や「1/4ワークスプロジェクト」を推進します。
あわせて、「ABUキャンプフィールド」と、町の玄関口である「道の駅阿武町」の相乗効果を、さらに図ると共に、「阿武町観光ナビ協議会」の体制強化を図る中で、「体験型観光」を通じて来訪者を町内の各地区へ誘導し、町全体にお金を落とし、町内で経済を回していく「地域内経済循環」を促進するほか、「木の駅プロジェクト」や地域通貨の導入を推進することで、持続可能な循環型社会の構築をめざしつつ、関係人口の増加や、町内への移住・定住促進に向けた取り組みを、さまざまな施策を展開しながら、強力に進めていく所存です。
なお、ABUキャンプフィールドは、昨年3月12日のオープンから1年が経過したことから、3月11日、12日の2日間にわたって「一周年祭」を開催し、キャンプ場利用者を中心に、クルージングやシーカヤック、魚さばき体験、無角和種堪能ツアーなどの「阿武を感じる体験イベント」の開催をはじめ、マグロ解体ショー、福賀神楽保存会による「大蛇」の演舞披露のほか、阿武町の豊かな森・里・海が育んだフードや物販などにより、生産者との交流を図る「あぶの恵みアウトドアマーケット」などを開催いたしました。
また、新年度におきましては、「道の駅阿武町」が、平成5年4月22日に、旧・建設省道路局長の登録証を受けて以来、今年で30年が経過することから、8月中旬を目途に、道の駅登録30周年の記念式典や、発祥の地のモニュメントの設置、また、交流イベントなどを大々的に開催することとしています。
一方で、本町における喫緊の課題の一つが、出生率の向上対策でありますが、阿武町の出生者数は、ここ数年1ケタ台が続いており、平成28年度が9人、29年度も9人、30年度が8人、令和元年度が4人、2年度が5人、3年度が8人と推移してきましたが、令和4年度については出生者12人と、実に7年ぶりに2ケタ台となりました。
これまでの子育て支援に対する施策や各種の移住・定住対策の成果が、一定程度現れたのではないかと受け止めており、今後も、阿武町らしい、さまざまな特色ある施策を、メリハリを付けた中で、積極的に展開しながら、町の経済の活性化を図り、魅力あるまちづくりを、さらに進めて参りたいと思っております。
新年度においても「打てば響く町民一人ひとりに寄り添うまちづくり」を全力で推進すると共に、もっとチェンジ・もっとチャレンジの精神を持って、町民のみなさまがより住みやすく、より豊かに、より安全に暮らせるまちづくりが実現できるよう、常に問題意識とコスト意識を持って、効率的かつ重点的な施策の展開を図り、途中経過や成果についても、町民のみなさまに見える形でお示ししながら、地域と行政が一体となって、夢と笑顔あふれる未来を切り拓いていけるよう、誠心誠意努めて参る所存ですので、どうぞご理解ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
阿武町長 花田憲彦

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