町長コラム 打てば響く

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■新たなご縁を大切に
3月4日の町民センター文化ホールでのコンサート、「岩崎宏美(いわさきひろみ)×国府弘子(こくぶひろこ)ピアノソングス」のときのお話です。
プロモートをNHK文化センターにお願いしていたところ、サプライズで、司会に、NHKの元・エグゼクティブアナウンサー山本哲也(やまもとてつや)さんに来ていただけることになりました。
山本アナといえば、NHKの看板番組、毎週日曜朝8時の「小さな旅」。全国津々浦々の町を探訪し、何気ない日常やそこに暮らす人たちを素朴な形で紹介する番組で、私も、ほぼ毎週、楽しみに見ています。
実は、コンサートの前日、背景に使う写真や動画を収録するために、山本アナを含めた出演者3人と私の、合わせて4人で、町歩きをし、夕食もご一緒にさせていただきました。
その印象としては、3人とも私と年齢が同じくらいだからか、最初から、なんだか同級生と話しているような安心感がありました。
特に、山本アナとは話が合ったのですが、聞いてみると、萩市(旧・旭村)佐々並の農家の次男だそうで、年齢も私の1つ下の昭和31年生まれとのこと。
意気投合し、ロケそっちのけで、ずいぶん長く2人で話をしたのですが、私のまちづくりの話を熱心に聞いてくれ、また、山本アナも、佐々並にいた頃の思い出を語り、「アイデンティティは間違いなくふるさと佐々並にある」との想い、さらには、リップサービスなのかも知れませんが(たぶん本音だったと思います)、「単独町政でがんばっている阿武町のことがうらやましい」と言ってくださいました。
山本アナとは今回のご縁を大切に、私が東京に行ったとき、山本アナが佐々並に帰るときに「一杯飲もう」と、連絡先を交換しました。
いろいろな人たちと、丁寧につながりを深めて行くことが、きっと、町の発展にもつながっていくものと信じています。
花田憲彦(はなだのりひこ)町長