こんにちは、元・shiBanoスタッフのふーちゃんです。私が阿武町暮らし支援センターshiBanoのスタッフとして就任して5年。任期満了に伴い、3月末に卒業しました。この場をお借りして、みなさんに向けてお手紙を書いてみましたので、お時間のあるときに読んでいただけると幸いです。
■阿武町のみなさんへ
5年前、奈古浦地区にとって縁もゆかりもない私が、ぽんっとshiBanoに入った時、優しく受け入れてくださった奈古浦のみなさんには本当に感謝しています。
shiBanoニュースの取材を快く受けてくださったみなさん、小学生との授業がある度に頼り、無茶振りに応えてくださったみなさん、日々、shiBanoを利用してくださったみなさん、本当に本当にありがとうございました。
この5年間、shiBanoという場所を通して、いろんなチャレンジを間近で応援することができましたし、町内で事業を営んでいる方や、新たな活動をされている方にお話を伺う機会にも恵まれ、いろんな生き方に触れることができ、多くの刺激をいただきました。
苦労もたくさんあるとは思いますが、それでも自分のやりたいことを自分のやり方で、自信と責任を持ち生きている。そんなみなさんを間近でみていると、自分もそうしない理由がない、言い訳なんてしていられないと感じるようになりました。
その結果、雇われていたい派だった私が気づけば開業していたのです。
(私が任期満了と聞き、今後のことを心配してくださっていたみなさん!なんと吉岡、開業しました!)
不安もありますが、阿武町には自立して生きているたくさんの先輩がいる。それは間違いなく阿武町の魅力で、その背中を追っていけばきっとなんとかなると思っています。
楽観的で心配されそうですが、心配してくれる優しい人がたくさんいるのもまた、この町の魅力。どうぞ心配してやってください。笑
shiBano最後の2週間、「5年間、本当にお世話になりまし展」と称して、この5年間にshiBanoで撮った写真を展示しました。
展示した写真を見に来てくださった方と一緒に、当時のことを思い出したり、子どもの成長に驚いたり、もう会うことが叶わなくなってしまった方との思い出話をしたり。
shiBanoという場所があったことの意味を感じると同時に、写真の持つ可能性というものも再認識しました。
そして、私はやっぱり人の写真が好きなんだ、という自分の想いにも気づくことができました。
今後は阿武町の集落支援員ではなくなりますが、阿武町のフォトグラファー、写真家として、家族との大切な時間、子どもの成長などを写真に残していくお手伝いをしていきたいと思っています。
他にもイベント撮影や、福祉施設様向けのプランなど、自分は何ができるのか、わくわくしながら考えています。
これからも変わらず阿武町内をうろうろしていると思いますので、見かけた時は声をかけてやってくださいね。
5年間、本当にお世話になりました。そしてこれからもよろしくお願いいたします。
元・阿武町集落支援員 吉岡風詩乃
■吉岡風詩乃(よしおかふしの)
任期:平成30年4月16日~令和5年3月31日
福賀地区出身。介護福祉施設や「BARフジヤマ」の勤務経験を活かし、「阿武町暮らし支援センターshiBano」のスタッフとして町内外の人をつなぎ、すまいと仕事の相談窓口を務め、奈古浦の集落点検に取り組んだ。卒業後はフォトグラファーとして起業。
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