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議会だよりNo.88(4)

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山口県阿武町

■行財政改革等特別委員会 3月15日開催
▽松田穣(まつだみのる)委員長
▽阿武町個人情報の保護に関する法律施行条例/阿武町情報公開・個人情報保護審査会条例/阿武町議会の個人情報保護に関する条例
問:以上3つの条例案について、要点の説明を。
答:
個人情報の保護に関して、従来は、独立行政法人・国の行政機関・地方公共団体の機関・民間事業者など、それぞれ別個に定められていたルールを一元化するために国が行った法改正に対応するものである。
なお、「個人情報の保護に関する法律」は個人の権利・利益を保護する目的で平成15年に制定された法律であり、今回が3度目の改正である。
近年のデジタル技術の進展や、経済・社会情勢の変化などに対応するため、規定が強化されていると共に、公益に資する目的で、匿名化された1千人以上の統計データについては、審査などの手続きを経た上で外部に提供され得る旨も定められている。
ルールの一元化により、異なる地方公共団体間でも、転居時の個人情報の取り扱いや開示請求の方法が統一されており、住民の利便性が図られていると同時に、大規模災害発生時の自治体間連携についても適切かつ迅速な対応が期待できる。

米津:デジタル改革の名の下に、自治体が持つ膨大な個人情報を外部提供し、企業にAI分析させて「儲けの種」にすることが目的の法律であり、ルールの一元化によって「データ流通の支障」をなくそうとする条例案に反対である。
市原:
個人情報取り扱いに関するルール一元化は、国が主導するDX推進の一環であり、有時の人命救助に役立つといった合理的な側面もある。
なお、「阿武町議会の個人情報保護に関する条例案」(提案者/市原、賛成者/池田)については、外部提供の対象となり得るデータは議会管理下に存在せず、今後、発生する可能性も極めて低い。
とはいえ、ルール上の「空白」が生じる状態は望ましくないために、全国議長会が入念に検討した素案を元に作成し、発議した条例案である。
先述の反対理由は、条例案の趣旨を誤解しているのではないか。
採決:以上3つの条例案については、反対意見があったため、挙手による採決を行った結果、いずれの案も反対1人、賛成5人で「可決すべき」と決した。

▽お試しサテライトオフィスの設置・管理に関する条例
問:利用見込みや、利用料金の内訳は。
答:
現在1社、新年度からの利用予定がある。
料金に関しては、家賃は1ヶ月5万円の固定額で、光熱費や光ファイバの利用料を含む。

▽自家用有償旅客運送条例の一部改正
問:デマンド型交通が、福賀に続き、奈古・宇田郷でも運行開始となるが、3地区の連携は、今後どうなっていくのか。
答:地域の自主性・互助の精神を基にスタートしたもので、今後、運用をしていきながら、電話受付や配車オペレーションなどの体制が整えば、町としては、全町一体化も望ましいと考えている。

▽令和4年度一般会計補正予算(第6回)
問:出産・子育て応援給付金について、申請方法と給付の流れは。
答:
対象者は、令和4年4月~5年2月末に妊娠、出産された方である。
妊娠された方には3月13日に申請書などを送付しており、3月1日以降に出産された方には、新生児訪問時に案内を行う。

▽令和5年度一般会計当初予算
問:障害者福祉施設の設計委託料について、これは、どのような施設か。
答:
特別支援学校を出た方が、地域に戻った時に、なかなか行き場がないという現状に対し、地域で手助けする公設民営の施設を考えた。
補助金や過疎債などによる財源と、利用料や家賃による原資の補填により、約10年で回収することを目途に計画している。

問:がん検診等委託料について、LINEを使ったコロナ予防接種の予約システムは使い勝手が悪かったが、検診予約システムは改善されるか。
答:LINEの予定通知(リマインダー)機能は便利で、検診時の混雑予防や日時の確認などに有効であり、以前より使いやすくなるように改善していく。

問:消費生活相談専門員の活動は。
答:
特殊詐欺などの消費生活トラブル対策として、毎月第2・第4月曜の相談日を予定している。
近年は、まちづくり推進課で対応してきたが、複雑な案件も増えてきたため、専門員への相談日を定期的に設ける。

問:老朽危険空き家解体除去補助金とは何か。
答:
以前から、危険家屋などの調査や危険回避のための改修・除去などについて関係者へ交渉を行ってきたが、費用の問題などで、なかなか進んでいなかった。
この事業は、国の補助金を活用したものであり、老朽危険空き家の解体が進むことで、町民生活の安全安心を目的とする。
募集期間は、今年5月~12月中旬で、2件程度を見込んでいる。

▽令和5年度介護保険事業特別会計当初予算
問:
全国的に介護保険料が上がる傾向だが、町では基金を繰り入れて保険料を抑えている。
今後は、どのようになっていくのか。
答:
介護保険料は3年ごとに見直しが行われ、令和4年、5年と基金を取り崩して保険料負担を引き下げているが、基金の残高も尽きてしまう。
介護保険の利用状況によるが、令和6年度から保険料が上がる可能性が高い。

■現地踏査 3月14日実施
議員全員で、事業が進められている現場を視察し、説明を受けました。
(1)道の駅阿武町物販棟改修工事
(2)宇田郷漁港海岸ロ長浜護岸海岸保全施設整備工事

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