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自治体の皆さまへ

議会だよりNo.92(2)

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山口県阿武町

▽松田穣(まつだみのる)議員
Q.阿武町の婚活支援は
A.民間とも連携し気軽に参加できる場づくりに努める

問:独身者への婚活支援について、都道府県単位では婚活支援にAIを使ったマッチングなど、新たな取り組みを行っているが、町でも婚活支援について取り組みを行わないのか。
町長:
以前、第一次産業の後継者問題などを受け、萩市のホテルなどを活用し、未婚の女性との交流の場を設けるなど、イベントを行ったが、実績は低かった。
人口の少ない町で、個人のデリケートな部分に行政が深く関わるのは難しい。
ただ、「山口県結婚応縁センター」では、令和4年度から、スマートフォンでの運用も始まり、結婚に至った数もこの2月末で既に222組ある。
婚活サイトや、アプリなどについて、仕組みなど知らない方に対しても、広報紙などでしっかり周知していきたい。

問:2年前にオープンしたABUキャンプフィールドへの婚活イベントの誘致や各種婚活イベントの開催など考えてはいないのか。
町長:
過去に町が行った婚活イベントでの経験から、本当に来ていただきたい方には、なかなか参加していただけないのが、ジレンマとしてある。
かつては、町内各地で青年団活動などが活発に行われ、それが出会いの場でもあったが、人口減少や時代の変化とともに、活動も衰退、青年団も解散となった。
結婚という、特に、個人情報や心の内面に迫る上、もしかしたらハッピーエンドでないことも想定されるデリケートなことを、住民に最も身近で、顔の見える自治体が、しかも単独で関わるのは、なかなか難しいと考える。
ただ、3月15日に、ABUキャンプフィールドのサンバシカフェで、「まちの縁側交流会」と題して、まちづくりに関心のある人たちに集まっていただき、もちろん、若い人にも呼びかけをし、ある種の異業種交流会のようなものを開催予定。
婚活イベントではないが、「まちの縁側施設」として、交流促進の場としても活用していただけるよう整備したわけであり、今後は、さまざまなイベントを、民間と一体となって企画し、引き続き、場の提供や、気軽に参加できる場づくりに努めたい。

▽上村萌那(かみむらもな)議員
Q.阿武町版総合戦略について
A.「若年女性人口」を引き込むため引き続き子育て世帯を支援

問:
「持続可能な循環型社会の構築」をめざす5ヶ年の第2次阿武町版総合戦略が最終年を迎える。
「選ばれる町をつくる」ための第1次総合戦略から、10年が経過しようとしているが、町長はどのように評価しているのか。
町長:
特に、子育て支援、定住支援に力をいれたことで、転入超過による社会増や出生数の回復につながった。
また、道の駅阿武町を中心とした施設整備は町の新たな魅力増進につながり、地域内経済循環や交流人口・関係人口の増加に寄与している。
これまで種を蒔いてきたさまざまな地方創生の各種事業が育ってきたと、一定の手応えを感じている。

問:新たに策定する第3次総合戦略において、どのような項目、どのような人々に焦点を当てていくのか。
町長:
「阿武町人口ビジョン」の推計では2030年の人口が2千300人程度になる。
人口減少の基調は今後も続き、地域づくりのさまざまなことがこれまでどおりに機能することは難しくなる。
人口減少のなかであっても、この町で現に暮らしている人が「幸せを実感できるまちづくり」「充実して暮らせるまちづくり」をめざし、人口維持のキーワードとなる「若年女性」への有効な施策を引き続き講じるとともに、町民が主体となる参加型の町民活動への支援も行う。

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