県では、若者の県内定着と回帰の促進に向けて、若者のニーズを把握し、若者による魅力の発信や県内への就職の支援などの取組みを行っています。
■本県の若者の県外流出の状況
若者の減少は、婚姻数・出生数の減少に大きな影響を与え、本県の人口減少や少子化につながっています。
県の調査では、令和3年10月から令和4年9月までの1年間における県外への転出超過数は3,221人で、15歳から29歳の層が9割以上を占めています。特に、高校や大学などの卒業時における若者の県外流出の傾向が際立っています。
今後も、産業や地域の活力を維持・向上していくためには、その担い手となる若者の県内定着・回帰が大きな課題となっています。
《若者の転入・転出状況(年齢別)》
(令和3年10月から令和4年9月)
▽平成23年
県外からの転入者数と県外への転出者数を比べると転出が超過した。
出典:山形県の人口と世帯数
■山形での暮らしに関する若者の意識
県のアンケート調査では、県内在住の若者の60パーセントが「今住んでいる地域が好き」と回答しており、その理由には「食べ物がおいしい」「自然が豊か」など、身近な地域に目を向けた山形での暮らしの良さを挙げています。
また、「今住んでいる地域について不満を感じていること」という設問に対する回答では、「経済面・賃金に関すること」が多く、その他の意見も多岐にわたっています。
若者の県内定着・回帰の促進に向けて、地域への関心を高め、さまざまな意見を聞き取り、若者が暮らし、働き、活躍できる環境づくりを進める必要があります。
〔問〕今住んでいる地域は好きですか?
はい…60.0パーセント
いいえ…8.9パーセント
どちらでもない…31.1パーセント
〔問〕今住んでいる地域について不満を感じていることを教えてください。(複数回答)
・経済面・賃金に関すること…60.5パーセント
・生活の利便性に関すること…57.8パーセント
・仕事や学業に関すること…38.9パーセント
・子育てに関すること…28.9パーセント
・人との交流の機会に関すること…23.4パーセント
など
出典:山形いまどき若者アンケート2023(県内在住者の回答を抜粋)
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