町長コラム「誠・心・誠・意」

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■平和を願い
8月15日は、「戦没者を追悼し平和を祈念する日」です。私たちが享受している平和と繁栄は、先の大戦における戦没者の尊い犠牲の上に築かれたものであることを忘れてはいけません。300万人を超える戦没者への追悼とともに、平和の確立への誓いを新たにするため、全国で戦没者追悼式が開催されています。
本町においても、320余名の尊い命が先の大戦で失われました。私たちが暮らすまちは、戦禍と先人たちの懸命な努力の上に築かれたものですが、戦後78年が経ち、戦後に生まれた世代が大半を占めるようになり、戦争の記憶の風化が懸念されています。そうした中で、戦争の悲惨さと平和の尊さを次世代に伝えていくために、三川町戦没者追悼式を開催しました。式では、町の遺族会や一般参列者の方々が、献花・献唱とともに戦没者へのご冥福と平和への祈りをささげました。
国際社会に目を向けると、ロシアによるウクライナ侵攻という、戦争の惨禍が再び現実のものとなるなど、今なお、武力による対立が繰り返され、多くの尊い命が奪われています。国際シンクタンク※の経済平和研究所が発表した「世界平和度指数」に関する最新の報告書によると、昨年に世界全体で紛争により死亡した人の数は、一昨年からほぼ倍増し、今世紀最悪を記録したとのことです。また、世界の平和度も8年連続で悪化しており、国際社会の対立が平和的に解決されることを切に願います。
今年も8月15日に、「二十歳のつどい」を行います。過去の記事を見返してみると、町の好きなところは「平和なところ」と答える新成人の姿を見つけました。今後も、平和の尊さを次世代につないでいき、誰もが心豊かに暮らし、「平和なところが好きだ」と胸を張って言えるようなまちづくりに取り組んでまいります。
※シンクタンク…政策の立案・提言を主に行う研究機関