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地面出し競争 World cup in 肘折(2)

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山形県大蔵村

■WHAT IS 地面出し競争World cup in 肘折!?
○春を掘り出そう!
日本国内でも有数の豪雪地帯である肘折温泉で繰り広げられる熱き戦い、「地面出し競争」をご存じですか?これは2009年に閉校した肘折小中学校の雪上運動会の名物競技として42年前に生み出されたもので、当時は主に中学生の男子や先生たち、保護者らがタイムを競い合う競技として定着していました。子どもの数が減ったことで、閉校の間際には女子も参加するようになり、また子どものチームが少ないことから保護者や先生のチームが増えました。学校だけではなく肘折地区全体で参加する名物競技となっていきましたが、閉校と同時に運動会も無くなり、誰もがこのまま失われてしまうものと考えていました。
しかし、当時帰郷して間もない肘折中学校の卒業生や地元で働く卒業生、そして創設したばかりの大蔵村総合型地域スポーツクラブOh蔵SPORTが中心となり競技を引き継ぎました。「この競技だけでも残したい」という想いから、「World cup in 肘折」と銘打ち復活させたことで、歴史は新たなページへと進んだのです。

○進化していく地面出し競争
第1回大会では地元肘折内のチームを中心に9チームが参加しましたが、第2回大会には14チームと出場チームの数を伸ばし、第3回大会がテレビに取り上げられたことを皮切りに、その後は上限いっぱいの応募が相次ぎました。モニターツアーとして参加する海外からの観光客や、県内のALT(外国語指導助手)やCIR(国際交流員)らで構成されるチームも参加するようになり、Worldcupという名の通りの国際色豊かな大会と変化していきました。

○毎回これが楽しみ!前夜祭
大会前日の夜には前夜祭が行われ、参加者が地元の人に地面出しのコツを聞いたり、工夫をこらしたチームの自己紹介をしたりして交流を深めます。今年は大会直前に結婚したばかりの外国人カップルが参加していたため、サプライズでケーキを用意し、その場の全員でお祝いをする小さなウエディングパーティーを行いました。事務局からの粋な計らいに、はにかみながらも喜んでくれた様子で、一同がよろこびを分かち合った瞬間でもありました。

■14th Champion!TEAM 山形東亜DKK
今回の大会で優勝を果たした山形東亜DKKチームの皆さんにお話を伺うことが出来ました。
〔Profile〕
山形東亜DKK株式会社(新庄市)の有志。
14回大会メンバーは早坂隆志さん、星川俊也さん、芝浦智哉さん、佐藤晧太さん、髙橋壮典さん、佐々木凛太朗さん。

念願だった金のスコップを手にすることが出来て本当にうれしく感じています。毎年シードには入っていたのですが、なかなか優勝の壁は高くて。
参加を言い出したのは星川さんで、第4回大会から毎年出場しています。星川さんが固定、他のメンバーはその年の様子を見て、交代したりしながら続けています。
DKKが会社で地面出しの練習をしている、と大会参加者の皆さんの中でウワサになっていたと聞いて驚きました。練習というか、当日の動きをシミュレーションしているというのが実際のところです。中に入って掘り進める人の体格に合わせた幅、角度を考え、当日一番効率のいい動きができるように1、2回打ち合わせをしています。
地面出し競争の当日は万端の体調で臨みました!土を持って走っていったとき、無我夢中だったので最初は優勝したことにみんな気づきませんでした。やり切ったという気持ちでいっぱいで。周りの人に教えられたり、チーム名のプラカード(ゴールする際に土と一緒に審判に手渡す)がまだ自分たちのものしか無かったりして、そこでようやく優勝したとわかりました。とても嬉しかったですね!
来年も同じメンバーが出場するとは限りません。その年の体調の良い者から選びたいと思います!連覇はしてみたいのですが、しすぎて殿堂入りしていちチームとして出場できなくなったら寂しいのでほどほどに。優勝チームとして来年も頑張りたいと思っています!

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