明倫学園の「今」

5／19

○3年目を迎えた「明倫学園」
明倫学園は令和3年4月に開校し、本市2校目の施設一体型小中一貫校としてスタートしました。学校教育目標である「いのち輝き、夢に向かって学び続ける子どもの育成」を目指し、9年間の発達段階に応じた、計画的かつ継続的な教育活動に取り組んでいます。また、小中という概念を超えた義務教育学校ならではの教育活動は、県外からも高い注目を集め、多くの視察者が訪れています。

○学年を超えた関わりの中で
学年を超えた交流は、義務教育学校の大きな特徴の一つです。授業や休み時間に学年を超えて一緒に活動する中で、相手を思いやる気持ちなど、豊かな心が育っています。
また、5・6年生では一部教科担任制を導入し、(※1)後期課程の教員が音楽や図工などの授業を受け持つことで、より専門性を生かした授業を行っています。
また、(※3)中1ギャップの解消による、いじめや不登校生徒の減少など、義務教育学校としての成果が学校生活のさまざまな場面で現れています。

・低学年の無邪気な姿を見ると、自分にもこんな時期があったと懐かしく思います。また、こちらの表情もゆるんでしまい、優しい気持ちになります。(9年生男子)
・9年間で子どもを育てるという意識が強くなります。小・中学校の文化や垣根を超えて、同じ教育目標・同じ立場で一貫性のある指導を行うことができると感じています。(※2)(前期課程教員)
・後期課程の教職員でも前期課程の児童と接する機会が増えるため、児童についての情報を十分に得た上で、適切な指導に当たることができます。(後期課程教員)
・先輩の姿を見て学べることがよいところ。私も「もっとしっかりしよう!」と思うことができます。(6年生女子)
・後期課程の先生の指導がより専門的なので、音楽や図工なども分かりやすいです。(6年生女子)
・前期課程、後期課程それぞれにたくさんの先生がいるので、いろいろな考え方に触れられます。(9年生男子)

○地域とともに成長する学校へ
昇降口から入るとすぐに「地域交流ホール」があり、ここを「地域サロン」として保護者や地域の方々に開放しています。子どもたちの学校生活の様子をご覧になりながら、地域の集いの場としてご活用ください。こうした取り組みなどを通して「地域とともに成長していく、地域に開かれた学校」を目指していきます。
今後も、保護者の方や地域の方と一緒に、子どもたちの健やかな成長を目指して教育活動を展開していきます。

○明倫学園竣工式開催
令和元年10月に着工した明倫学園の建設工事が、3年9カ月の工期を経て7月に完了しました。これを記念して、8月5日に竣工式を行いました。
竣工式には、児童・生徒はもちろん、地域の皆さまや建設に携わった施工業者の皆さまなど、多くの方々にご参加いただきました。校歌の合唱や感謝状の贈呈、生徒による発表などを通して、新校舎の竣工を祝いました。
当日は、竣工式に合わせて内覧会も開催し、多くの地域の方から学園内をご覧いただきました。本市2校目となる義務教育学校の運営に、今後ともご理解ご協力をいただきますようお願いします。

※1　中学校課程
※2　小学校課程
※3　小学校を卒業して中学校へ進学した際、新しい環境に馴染むことができず、不登校や勉強についていけないなどの不適応が起こりやすくなること

■工事が完了した明倫学園を紹介します!
・グラウンドには、野球場、サッカーコート、陸上トラック(6レーン)を整備
・あそびの広場には、子どもたちが遊べるブランコや滑り台などの遊具を配置
・冬季間でも安心して通学できるように、無散水消雪路を整備し、駐車場などの車両動線と歩行者分離を明確に行い、安全性に配慮
・スクールバスの停車場に軒下空間を設け、雨雪に濡れることなく乗降できるように
・約100台を格納できる自転車小屋を整備
・人工芝のテニスコートを2面整備

詳しくは、学校教育課 【電話】23-5003、
または教育総務課【電話】23-5004 へ。