~新庄開府400年(2025年)に向け、新庄の貴重な文化財(たから)を巡るシリーズ~
木造阿弥陀如来坐像(あみだにょらいざぞう)は、高さ52センチメートルの如来像です。ヒノキの寄木造(よせぎづく)り(※1)で作られ、彫刻には平安時代から鎌倉時代にかけての特色がみられます。さらに、白毫(びゃくごう)(※2)は赤色塗りの水晶が使われています。この仏像が祭られている接引(しょういん)寺は、戸沢氏の新庄入部に従ってきた常州松岡(現在の茨城県高萩市)の僧に対し、初代藩主政盛が土地を与え、建てられた寺院です。
この仏像は両腕を失っているため、どの如来であるか、定かではありませんが、接引寺では阿弥陀如来として祭っています。なお、本像は令和7年の接引寺開山400年に向けて修復作業を行っています。
(※1)寄木造り…木像の主要部分を複数の木材から作る技法
(※2)白毫…仏の眉間にある白い巻き毛のこと
問合せ:歴史センター
【電話】22-2188
<この記事についてアンケートにご協力ください。>