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【特集】今春、東北農林専門職大学、開学。(2)

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山形県新庄市

■東北初 農林業系専門職大学、開学。
▽経営と実務の人材育成機関として
国際情勢の変動や消費者ニーズの多様化など、農林業を取り巻く情勢は大きく変化しています。これらの変化に対応した経営戦略を構築できる農林業人材の育成、そして農林業の現場に貢献できる研究などに取り組むために、東北初となる農林業の専門職大学が本市に開学します。

▽学問理論と現場での実践
学生たちは、「農林業の生産や経営などに係る知識」「理論に裏付けられた技術」「地域活性化に向けた課題解決の実践的手法」「関連分野の知識(加工・販売、建築、観光ほか)」などを学びます。また、授業時間の3分の1以上が実習やフィールドワークとなっていて、理論と実践をバランス良く学ぶことができます。
特に、2~4年生で実施する「臨地実務実習」では、各年次で「生産」「経営」「総合的な経営」をテーマに、農業法人や森林組合などの企業で長期間の実習を行い、経営も含めた実践的なスキルを身に付けます。県内全ての市町村に加え、東北各県にも実習先を確保し、各地の特産品から希少な作物まで、多様な品目に対応しています。

▽各学科の特徴
この大学には、1つの学部と2つの学科があります。

・農業経営学科
「農業経営の地域現場で、生きた農業経営や地域の課題解決能力を身に付けること」を目的としています。農業の生産技術力・経営力を高める専門的な学びと、農産加工・販売などの多様な農業経営に対応できる人材の育成や研究を行います。
・森林業経営学科
「林業を起点とした森林資源のフル活用に取り組み、時代の要請に応えるビジネスを構築すること」を目的としています。SDGsや脱炭素社会への変革など、国際的な変化に対応しながら、林業を起点とした森林資源の活用に取り組む「森林業」を学びます。そのほか、キノコなど木材以外の生産品や、森林サービス産業などについても学ぶことができ、森林業分野の専門職業人材の育成や研究を行います。

▽既存学校との違い
農林大学校は、東北農林専門職大学と同じ校舎に入り、今後も存続していきます。2校の学生たちの交流を通して、新庄・最上地域の農林業活性化につなげていきます。

○山形、東北、そして日本の農業・森林業の未来を築く。
学長予定者 神山 修 氏
今、世界は大きく変わりつつあります。AIやDXなど、かつてない技術革新が進んでいることに加え、SDGsに代表される環境共生型社会の構築が重要となっています。さらに、ウクライナ情勢など、世界情勢は日々変化しています。国内市場は縮小傾向ですが、世界に目を向ければ拡大しています。こうした世界的な変化の中で、山形、東北、そして日本の基盤を支える農業・森林業は、さらに発展していく可能性を持っています。農業・森林業が持続可能な産業として発展し続けるために、農林業分野の4年制公立専門職大学という新しい学びのステージが、ここ新庄市に登場します。
東北農林専門職大学では、社会や世界が大きく変化する中においても、技術力・経営力・国際競争力を備え、新たな経営戦略を構築・実践・検証の上、さらなる展開につなげることができる「農林業経営者」の育成を目指しています。講義や演習、そして学内外での豊富な実習を通して、最新の生産技術と、国際市場にも通用する経営理論、そして実践力を身に付けることができます。
この新庄市で学ぶ学生が、世界の視点(GLOBAL)と、地域(LOCAL)の細やかさを備え、農林業の枠組みを変革できる「GLOCAL(グローカル) RENOVATOR(リノベーター)」として羽ばたいてくれることを期待しています。

○校内の様子を先行公開!一般の方が利用できる施設も!
(1)正面入り口のピロティ。開放的な空間に期待や希望が膨らみます。
(2)交流棟1階東側に広がる学生食堂は、一般の方も利用することができます!
(3)最大300人が収容できる大講義室。式典の他、シンポジウムなどにも使用します。
(4)最大5万冊を収容できる図書館。一般の方も利用することができます!
・教育・研究棟には、講義の合間に交流や自習に使えるおしゃれな学生ラウンジも整備。
※詳細は本紙をご参照ください。

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