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【特集】今春、東北農林専門職大学、開学。(3)

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山形県新庄市

■東北農林専門職大学、開学に寄せて。
○-農業関係者の声-〔有限会社クリタ園芸〕
代表取締役会長 栗田義夫さん
「学生の人生に新庄という1ページを」
―どんな事業に取り組んでいますか?
鉢花の生産のみを行い、年間約85万鉢を販売しています。お客様との取引は直接行い、仲介を省くことでコストや価格を抑えています。また、業務を効率化することで、経営の安定化と、従業員の労働環境の改善を図っています。
30歳の頃にオランダの農村地帯の家庭を飛び入りで訪問した際、家族との時間を大切に暮らす生活様式や文化に感銘を受けたことが、今の経営の基盤になっています。
―専門職大学に期待することは?
農林大学校は農業従事者、専門職大学は農業経営者を育成する機関だと考えています。ぜひ、実務と経営の両側面でお互いが切磋琢磨し、学びを深めていただくことを期待しています。
また、私が会長を務める「最上地域農業法人研究会」と大学とで密に連携し、臨地実務実習や学校生活の支援だけでなく、学外での学生との交流の場も設けていきたいと考えています。学生と地域をつなぐ架け橋を作り「最上地域って良い所だなぁ」と学生に感じていただき、この地域の担い手として定着につなげられたら幸いです。

○-林業関係者の声-〔マルカ林業株式会社〕
常務取締役 渡部伸也さん
「ここ新庄で、人と自然のサイクルを」
―どんな事業に取り組んでいますか?
自社所有の森林の管理運営を目的として設立し、その後、平成30年に「もがみバイオマス発電所」を開設し、燃料供給を行う会社としても成長してきました。現在は、バイオマス燃料の供給がメインとなっていますが、森林整備・木材生産に加えて、苗木の育成などにも取り組んでいます。
―専門職大学に期待することは?
弊社では現在、苗木育成や木質バイオマスなどの見学・インターンシップの受け入れを、農林大学校と連携して実施しています。専門職大学についても、地域の林業経営体の1つとして、経営や実務の担い手育成に協力していきたいと考えています。また、研究機関の側面では、専門職大学の卒業生の中から、木材の有効活用や新製品・新品種の研究開発、新庄・最上地域独自の「林業経営モデル」の研究などの担い手が出てくる事を期待しています。
教授の皆さまも素晴らしい方々だと思いますので、この環境を生かして新庄・最上地域を盛り上げていき、全国から注目される大学になってほしいと思います。

■農林大学校のこれから
○-学生の声-〔農林大学校〕
「人と人との交流を糧に」

農林大学校1年生
大場凜さん(副会長、新庄市)
秋葉悠良さん(学生会長、村山市)
熊坂玄さん(副会長、長井市)

・秋葉さん
将来は、実家の農家を継ぎたいと考えています。そのために、実習を通して野菜の育て方などを広く学んでいます。専門職大と農林大が1つの校舎で学ぶことになり、授業は違えどサークルなどは一緒のため、交流を通して実りある学生生活にしたいです。
・大場さん
実家が農家ではないので、農業は初めての体験でした。早朝作業や、さまざまな作物の勉強は大変ですが、収穫するときの喜びは代えがたいものでした。今後は得意分野を生かして、観光農園やキッチンカーを活用した農業の形を考えていきたいです。新校舎では、世代や出身地の垣根を超えた交流を通して、人と人とのネットワークを広げていきたいです。
・熊坂さん
主に実習を通して、伐木や製材などの方法を学んでいます。また、※GISを活用した森林管理や伐木計画なども学びました。林業の実習には危険が伴い、体力も必要ですが、環境整備や社会に貢献している点はとてもやりがいを感じます。4月から新入学生との交流が増えます。志や考え方が異なる人との交流を通して、さらに自分自身を磨いていきたいです。
※GIS:地理情報システム

○農林大学校からのメッセージ
「専門職大学の附属校として」
・地域とともに歩む、70年の節目。
農林大学校は、令和7年1月に創立70周年を迎えます。長きにわたり多くの卒業生を送り出すことができたのは、地域の方々のご協力のおかげであると感謝しています。70周年となる節目の年に東北農林専門職大学が開学し、農林大学校は「東北農林専門職大学附属農林大学校」に名称変更することとなりました。名称は変更しますが、今までどおり全寮制で、県立の専修学校(2年制・定員40名)であることに変わりはありません。
・これからも地域に必要な、愛される学校へ。
本校の教育は、山形県の農林業を支え、農林業の未来を拓く人材を育成することを目標としています。これまでに送り出した3600人を超える卒業生たちは、その多くが県内各地で地域の農林業のリーダーとして、あるいは先進的な経営者として活躍しています。今後は地域との連携を一層強め、地域の振興や活性化につながるような活動を展開し、これからも地域の皆さまに愛される学校でありたいと考えています。

○こんなことしてます!
毎年大好評の農大市場や農大祭は、今年も開催予定です。昨年よりパワーアップしたイベントを企画中ですので、ご期待ください!
今年の開催状況など、詳細は大学ホームページをご確認ください。

▽山交バス鳥越線が便利になります!
学生の通学手段の確保や沿線住民の利便性向上のため、令和6年4月1日から新たな運行内容となります。
〔変更内容〕
・「大学前」バス停まで路線を延長
・便数が増えます!
県立病院→大学前:2便から5便に
大学前→県立病院:1便から6便に
※鳥越線の利用料金・運行ダイヤ・路線については、下記からご覧ください。(二次元コードは本紙をご参照ください。)

▽地方創生に向けて
東北農林専門職大学では「人材育成および研究開発を担い、東北創生の拠点となる」ことを目的の1つに掲げています。学生の教育・人材育成はもとより、山形、東北の農林業に貢献する研究開発にも取り組み、地方創生のけん引役となるように尽力していきます。
新庄・最上地域の活力を引き出し、持続可能な魅力あふれるまちへ発展していくため、引き続き市民の皆さま、農林業関係の皆さまのご理解、ご協力をお願いします。
※東北農林専門職大学・農林大学校について、詳しくは各大学のホームページをご覧ください。

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