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朝日町の神社と御堂

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山形県朝日町

―町全体が博物館 朝日町エコミュージアム―

■第6回 八坂(やさか)神社(川通)
所在地:川通集落の西側、水田の奥の沢の畔に立つ

社殿は二間四面のガッチリした造りで、海老虹梁(えびこうりょう)や枡形(ますがた)の彫刻はすばらしいもので、中に入ると天井板がないので屋根組の構造が見えます。
別当である志藤傳七家に残る昭和12年の屋根葺替費寄附名簿の趣意に「八坂神社は御祭神素盞嗚尊(すさのうのみこと)にあらせられ、元禄六年(1693)尾張国津嶋本社より勧請(かんじょう)し奉る所にして…」とあり、社殿内にある棟札の「奉造立…牛頭天王(ごずてんのう)御堂一宇…元禄六年」と合っています。他に宝暦10年(1760)の棟札があり、現在の建物はこの時のものと思われます。
牛頭天王は素盞嗚尊の垂迹(すいじゃく)、つまり仏が神の姿になって現れるという考え方で、同じことなのです。ここは明治の初めまでは牛頭天王宮と呼ばれており、神仏分離令以後に八坂神社になったものと思われます。

◇ウサヒのゆるっと解説
八坂神社は通称きゅうり天王といわれ、初なりきゅうりは必ず神社にお供(そな)えし、最上川に流す風習があるそうだよ。高天ヶ原(たかまがはら)で一番の荒神(こうじん)素盞嗚尊が火の雨を降らせたため、下界一帯は火の海となった。この時、きゅうり畑に逃げ込んだ人だけが助かったという言い伝えが残っており、きゅうりをお供えするのは、そのお礼のためだといわれているんだよ。

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