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自治体の皆さまへ

特集 活躍する地域おこし協力隊(2)

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山形県朝日町

【地域おこし協力隊と私たち】
さまざまな形でまちづくりに携わってきた地域おこし協力隊。実際にどのような形で町に影響を与えているのでしょう。今回は活動4年目となるインバウンド推進員の林以真隊員と、3年目となるつながり創出推進員の田岡知暁隊員の活躍についてお話をお聞きしました。

◆私たちにはできない案内を
○Asahi自然観 成原哲也支配人
Asahi自然観は海外からの観光客も多いため、インバウンド推進員の林隊員に活躍いただいています。
林隊員にはコロナ禍の間、町内のことを学びながらSNSを中心とした情報発信などに努めてもらいました。
そのうえで、新型コロナが落着きはじめ、海外からの旅行者が増加傾向にある今、通訳の面でとても助かっています。経験しながら学んだ町の魅力を、自分の言葉で伝え、さらには海外からの視点で特に魅力的に感じたところを強調しながら紹介してくださるので、我々が伝えるよりもはるかに魅力が伝わるんです。
任期満了まで1年を切りましたが、引き続き町の魅力を海外の方に幅広く伝えつつ、町内に台湾の文化や魅力を伝えて国際交流につなげてほしいですね。

◆子どもたちがまちの魅力に気付くきっかけに
○朝日中学校3年主任 日塔セツ子先生
3年生は今年の修学旅行にて、2年時の総合学習のテーマ「朝日町の将来を考える」の集大成として町のPR活動を実施しました。
学習を進めるにあたり、「関係人口の創出」という共通の目的を持つ、つながり創出推進員の田岡隊員にパンフレット・リーフレットを活用したPRの面で協力してもらいました。田岡隊員からは過去にもPR動画を作った際の仕上げ作業をしていただいたこともありますが、今回は最初から協力を依頼。朝日町に興味を持ってもらえるように、そして生徒たちの希望を自分たちで形にできるように、アドバイスや制作のノウハウを教えていただきました。完成するまで学校には何度も足を運んでもらいましたね。おかげでPRは好評をいただき、生徒たちも大喜び。大きな達成感を感じることができたと思います。

○朝日中学校2年1組担任 島津沙織先生
現在の2年生が1年時の総合学習のテーマは「町のことを深く知ろう」でした。冬から、町内で働いている方を講師に自身の仕事内容について講話いただく機会を設け、林隊員、田岡隊員からもお話をいただきました。
お二人からは日ごろの活動内容を紹介いただきながら、移住者として町の魅力をお話しになってくださり、生徒たちも改めて町の良さを知ることができたように感じます。また林隊員からは、台湾の暮らしや文化についても紹介していただきました。普段の授業でも学ぶことのない異国の文化に、生徒はもちろん私自身も驚くことが多く、大変勉強になりました。
今後の授業では、これまで学んだことをアウトプットする機会を設けていきたいと考えています。引き続き田岡隊員からは技術や知識など、さまざまな面でご協力いただく予定です。

【現役の隊員に聞いた、これまでのこと、これからのこと】
◆訪れた人々には町の魅力を、町民の皆さんには異文化を伝えたい
インバウンド推進員 林以真隊員

○朝日町にしかないものを
着任後すぐにコロナ禍に入ってしまい、非常に残念でしたが、その分、町のことをじっくり学ぶことができました。また、着任前は旅行会社に勤め、全国各地を案内していたこともあり、お客様には「ほかにはない、町独自の文化や食べ物」をアピールしながら案内することができています。お客様の「これは何だろう」といった好奇心をくすぐる、楽しいツアーとなるよう今後も心がけていきます。

○さらなる異文化交流
今年、朝日中学校の生徒に仕事内容をお話する機会があり、台湾の文化の紹介もさせていただきました。
退任まで残りわずかですが、訪れた人に町の魅力を紹介しながら、台湾のことも皆さんに伝えていきたいです。

◆見て、体験して知った町の魅力を多くの人に伝えて残していきたい
つながり創出推進員 田岡知暁隊員

○より多くの人との関わりを
SNSを活用した情報発信が主流となっている中で、着任後すぐにYouTubeチャンネルを開設しました。町内で活躍する団体などに撮影の協力をしてもらいながら町を紹介し、幅広い情報発信に努めてきました。
ほかにも、町内のアケビ生産者の方と町外の事業所を結び、関係人口・希望活動人口の創出につなげるため、クラフトビールのアケビアーを製造。購入のために初めて町を訪れた方もおり、改めてやりがいを感じました。

○町の宝物を「伝える」「残す」
より多くの人が町に関わってもらえるように今後も幅広い情報発信に取り組みます。また、復活しつつある町内のイベントや伝統文化、活躍している方々を動画などに保存し、次世代に伝えられるように頑張ります。

◆自分にしかできないことで地区住民の願いをかなえたい
大谷まちづくり推進員 頼實孝明隊員

○受け入れてくれる優しさ
着任してからまだ3か月ですが、すでに多くの方から声をかけてもらっています。催し物があると「参加してみねが」とお誘いいただき、子どもたちもよく往来館に遊びに来てくれます。また、先日「なた巻」の作り方を教わりたく、住民の方に声をかけてみたところ、すぐに快諾いただきました。皆さんの優しさを多くの場面で感じ、「力になりたい」と改めて思いました。

○皆さんの熱意
さまざまな形で皆さんと関わっていく中で、地区の活性化を望む方が多くいることを強く感じています。その思いを形にするために、まずは気軽に集まれる小さなきっかけを作っていきたいです。ドローンを通したイベントなど、自分の特技を活かしながら頑張ります。

◆学んだことを活かして多くの世代が交流できる場を作りたい
にぎわい創出推進員 今野颯隊員

○より効果的な活動のために
これから3年間、町のにぎわい創出に向けて活動していけるように、現在は町内各地を訪れ、町を知ることを頑張っています。お祭りや子どもたちの行事にも参加し、6月に開催された「空気まつり」では木工体験ブースを設け、多くの方に楽しんでいただきました。引き続き、町内のいろんなところを訪れ、より深く町の特色や文化を学んでいきたいです。

○学んだことをにぎわいに
まずは木工を体験できるイベントの開催に向けて、その教え方を学び始めました。今後、子どもから大人まで楽しめる場を作っていきたいです。また、町の木材などを活用した作品を作り、町外の方にも町の特色を伝えてより幅広い町のにぎわいにつなげられるように頑張ります。

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