町立金山診療所だより ほっとクリニックvol.174

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精神科　医師　手塚裕之

■「幸せ」について
みなさん、こんにちは。令和2年4月から令和4年3月まで金山診療所に勤務していた手塚です。現在月1回、第4月曜日の午後から精神科の外来診療を行っております。多くの患者さんの力になりたいと考えておりますが、だいぶ混み合っており新規の予約がとれない状態となっておりご不便おかけしております。予約可能になればまた広報等を通じてお知らせさせていただきます。
突然ですが、皆さん、今幸せを感じていますか?「幸せ」とはなにか。それを科学的に証明しようと研究し、私達が「幸せ」になるには3つの材料が必要とわかってきました。それは(1)人との交わりがあること(2)親切をすること(3)「今ここ」に集中することです。特に幸福な人に共通する材料は「社会との結びつきが強いこと」が挙げられます。
「自分は内向的だし結びつきなんてないな」なんてこの文章を読んでいる方もいらっしゃるかもしれません。こんな比較研究が行われました。コンビニやスーパーで買い物をするときにお金を用意しながら最小限でも話をしたり、笑顔で目を見て短い会話をする場合と、全く会話をしない場合です。小さなことのように思えますが、話を全くしない場合よりも「おはよう」や「ありがとう」の一言でも、ほんの少しの会話を通してなんと幸福を感じることができたと報告されています。
また「今ここ」に集中することも大切です。「今ここ」に集中することで、私たちは現在の瞬間を大切にし、その瞬間を楽しむことができます。過去や未来に囚われず、「今」を生きることで、心の平和や満足感を得ることができると言われています。
人と接すること。これが幸せの第一歩。あれ?あの人どうしてるっけ?
この記事を読んだのをきっかけに、今頭に浮かんだ家族や友人に連絡をとってみたり、会いに行ってみてはいかがですか?そしてその会った「瞬間」を感じてみてください。