町立金山診療所 所長 髙橋鴻志
■「がん予防について」
皆さんこんにちは。町立診療所の高橋です。これまでがん予防についてのお話を何度かしてきました。がんを早期発見するためにがん検診を受けること、そしてそもそもがんになるリスクを減らすために、禁煙・節酒・減量・運動・子宮頸がんワクチン接種をすること。さて、それでは実際に皆さんはこのうちのどれくらいを行動に移せたでしょう?
わかっていても出来ないという方がたくさんおられます。わかっているし、やったけど、続かなかったという方もたくさんおられます。まず、そういった皆さんは偉いです。ちゃんとやるべきことを理解して、人によっては行動に移そうとし、実際に一度は取り組んだのですから。これはすごいことですね。皆さんは耳の痛い忠告を無視したり否定することなく、ご自身の生活を省みようとしたわけです。
わかっているけど出来ていない方は、これをあとは行動に移すだけでいいのです。一度やってみるだけならきっと出来るはずです。多くの方が一番嫌がる運動だって、一度やってみるだけなら今すぐにでも出来ます。今座っている椅子からゆっくり立ち上がり、そしてゆっくりと再び座り直してみましょう。太ももとおしりの筋肉、そして体のバランスを支えるために腹筋が使われたことがわかりましたか?ゆっくりと、というのが大切です。最低でも5秒くらいかけてやってみましょう。思っているより大変ですね。これが、いわゆるスクワットの動きです。今やってみた方は、つまりスクワットをしたわけです!簡単に運動が出来ましたね。これを、太ももが疲れてくるまでやります。効きますよ。腹回りや、太もも回りのシェイプアップにも効果的です。出来なかった人は、時間を3秒に縮めてみましょう。そして、出来るようになったら4秒、5秒と長くしてみましょう。
あとは、やってみたけど続かなかった人です。こういう方々は、大体真面目すぎるのです。一度やめてしまったらもういいやと思ってしまうような方々が多いです。それはもったいない。途中でくじけてもいいのです。ただ、また始めることが大切です。途中でくじけてしまっても、まだあなたは負けていません。それっきりでやめて、諦めてしまったときに負けるのです。以前、一度は頑張ろうと思って取り組んで、今では辞めてしまった方々へ。またファイティングポーズを取ってみましょう。何しろまだまだ人生は続くのですから。
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