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特集 空き家・空き店舗バンク(1)

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山梨県上野原市

■管理に困っている建物や宅地を、空き家・空き店舗バンクに登録してみませんか?
空き家を貸したい(売りたい)人と、借りたい(買いたい)人をマッチングする、上野原市の空き家・空き店舗バンク制度。おかげさまで登録物件数は年々増えています。昨年度は29件の物件が成約となりました。
今回の特集では、物件が成約となった4組の利用者さんと、それぞれの大家さんにお話を伺いました。年代も出身地もさまざまな4組の利用者さんたちですが、「上野原が好き!」という思いは共通していました。大家さんたちも、所有する空き家の管理に困っていたという共通点がありました。
移住者さんから見た上野原のことや、大家さんたちの思いをお伝えできれば幸いです。

■空き店舗バンク
アロラ カレーキッチン

ネパール人が作るネパールカレーのお店。
上野原560(元出羽鋸店)
午前11時~午後2時30分(火曜休み)※土曜・日曜は午後5時30分〜8時30分も営業

石原(いしはら)いずみさん

上野原出身の石原いずみさんと、ネパール人の夫ラジュさんの二人ではじめたネパールカレーの店「アロラ」。今年の4月に開店しました。
いずみさんは結婚前、イベントなどで自分のイラストのグッズ販売をしていました。そんな中でラジュさんに出会い、結婚。イベントやワークショップを実施して、地域の人が集まれる場所を作りたいといういずみさんと、ネパールカレーをみんなに食べてもらいたい、というラジュさん。漠然と店をやりたいという共通の夢がありました。
昨年度から、上野原で物件探しを始め、今の物件に出会いました。決め手は、座敷があること。4人の母でもあるいずみさんは、子どもが小さいときに食べに行けるお店が少なく、苦労した経験がありました。座敷があれば、食べている間も子どもを寝かせておけます。
「地元である上野原で、夢が叶いました」と話してくれたいずみさん。「チラシもまだ作っていなくて、なかなか宣伝ができていません。それでも、少しずつ口コミでお客さんが増えてきています」
「近所の人が友達を連れて来てくれたりと、人が人をつなげてくれています」といずみさん。大家の石井さんも、ときどきカレーを買いに来てくれるそうです。

【大家さん】石井義定(いしいさだよし)さん
出羽鋸店が店じまいをし、物件を取り壊そうと思っていました。でも、広報誌などで空き家バンクのことを知っていたので、「駄目でもともと」と思いながら市役所に相談して登録しました。
登録から利用者の決定までに5か月ほどかかりました。でも、思ったよりも早く、いい人が借りてくれることになって良かったです。
少しずつお客さんも増えているようなので、このまま順調に行ってくれるといいなと応援しています。

■空き店舗バンク
居酒屋REBORN(リボーン)

ランチはラーメン主体で夜は居酒屋。一押しメニューはレバー、ささみの焼き鳥、ラーメン。
上野原2038-2(元ブルームーン)
午前11時30分~午後3時、午後5時〜12時(日曜は昼営業のみ、月曜は休み)

原島範康(はらしまのりやす)さん

カラオケ「ブルームーン」があった場所で居酒屋をはじめた原島範康さん。国道から見える赤い大きな懸垂幕が印象的です。さらに店内に入ると、長渕剛一色。ライブのタオルやポスターなどが貼られています。
青梅に住む原島さんは、実家の両親がラーメン屋を営んでいたことがあり、その姿を見ていて「自分も店を持ちたい」と思っていたそうです。
上野原の知人と話していて、「上野原に商機を見出した」と原島さん。働いていた焼き鳥屋を辞めて、独立を決意しました。サラリーマンからの再起(REBORN)であり、そして昨年の長渕剛のツアー名が「REBORN」ということで店名を決めました。
開店して半年。イベント出店などの効果もあり、少しずつ認知されてきました。「市内の同業者同士でも、いろいろな人と関わっていきたい」という気持ちで、大西商店とコラボレーションしたマンゴースイーツも扱い始めたり、自分のお店が満席のときには、お客さんに近くの居酒屋を紹介したりもしています。
「上野原は横のつながりが濃くて、おもしろい町」と話す原島さん。お客さん同士でも知り合いが多く、他のグループ同士で来ていてもお店全体で盛り上がっていることもしばしば。「店主の自分がまず楽しんで、活気がある店を目指しています」

【大家さん】N.O.さん
この物件は自分で使おうと思って購入していましたが、利用できず管理しているだけでした。
秋山地区の実家に行ったとき、広報うえのはらを見て空き家バンクのことを知り、活用しないなら誰かに使ってもらった方がいいかな、ということで空き家バンクに登録しました。
REBORNが開店して、定期的に食べに行っています。土曜日に行くと満席で入れないことも。いろんな人が集まれる場所として活用してもらえて良かったです。

問合せ:政策秘書課政策担当
【電話】62-3191

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