文字サイズ
自治体の皆さまへ

特集 空き家・空き店舗バンク(2)

2/35

山梨県上野原市

■空き家バンク
すっごく楽しい!ここは”宝の山”です

須藤敏夫(すどうとしお)さん
るみ子(こ)さん

開口一番、「すっごく楽しい。ここは本当にいいところ!」と笑顔で迎えてくれた須藤さんご夫婦。大野地区の花坂に家を借りて約半年。横浜にも家があり、二拠点居住のつもりで始めた生活。しかし、実際はほとんどの時間を上野原で過ごしています。
「愛犬のニコルの散歩のおかげで、近所のみなさんと知り合いになり、ニコルの友達もできました」とお二人。近所の人には「ここはなにもなくて、いいところないよ」と言われますが、須藤さん夫婦に言わせてみれば「こんないいところはない!ここは宝の山!」。春にはワラビやウドなどの山菜が豊富に採れて、梅や桑の実などが実り、自然環境に恵まれています。住んでいる人も移住者に寛容です。そして、横浜の家へ行くときのアクセスもいい。
今年の4月には、畑を始めるために竹藪を開墾。「藪をきれいにしたおかげで、20年ぶりに景色が見られるようになったよ」と近所の人から思いがけず感謝されたそうです。
また、畑に加えて蜂の巣箱を設置して養蜂も始めました。山菜を採ったらあく抜きや料理、収穫した果実でジャム作り。夏の時期は草刈りなど季節の仕事で忙しく、充実した生活を送っています。

【大家さん】上條成和(かみじょうまさかず)さん
とてもいい人に借りてもらい良かったです。実家が空き家になってから、年々家の手入れが大変になり、小動物などもすみ着くように。庭をイノシシに荒らされることもあり、近隣の人にも迷惑が及ぶのではと心配になりました。
実家のポストに入っていたチラシを見て空き家バンクに登録し、須藤さんを紹介していただきました。何回かお話しして安心してお貸しできました。市の移住担当者さんからの助言や補助金のおかげで、私は不要物を処分できて、須藤さんはリフォームをされて、大家としても助かりました。
以前は、季節ごとに家の風通しや草刈りをしなくてはと気にしていましたが、今ではその心配もなく、安心して実家をお任せしています。

■空き家バンク
上野原は、田舎と都会のいいところが詰まっている場所

採澤和正(さいざわまさかず)さん
静(しずか)さん
晴人(はると)くん

採澤さんご夫婦と息子さんは、今年2月に、徳島県から上野原市へ移住しました。
東京から徳島県神山町に移住し、8年間住んでいました。徳島での生活は気に入っていたのですが、仕事の関係で関東に戻ることを決意。候補地がいくつかある中で、藤野・上野原エリアが神山町と雰囲気が似ていてピンときたそうです。
物件もすんなり決まり、上野原に住んで半年、とても楽しく過ごしています。
近所の人たちとも仲良くしていて、特に息子の晴人くんは近所のおばちゃんが大好き。声が聞こえると、外に出て会いに行くほどです。通っているこども園仁でも楽しく過ごしていて、帰る時間になっても「帰りたくない!」と言っているそう。
初デートが「滝行」という、滝好きなお二人。移住先を探すときは、近くに滝があることが条件でした。初めて上野原に来た際には棡原地区の不動の滝に行き、お気に入りのスポットになったそうです。
近所でお互いの家の庭を通行し合ったり、野菜をくれたりといった距離感の近さは田舎だけれども、納涼大会などのイベントでは人が多く活気があり、「田舎と都会のいいところが詰まっている場所です」と話してくれました。

【大家さん】上野(うえの)いずみさん
実家が空き家になり、どうしようかなと思いながら7年間、管理だけをしていました。
近所の人から空き家バンクのことを教えてもらい、一歩踏み出して市に相談し、登録しました。
昨年の8月末に相談に行ったら、10月には借りる人が決まったので良かったです。
空き家バンクへの登録に一歩踏み出したおかげで、後回しにしていた物件の名義変更まで実施することができました。
家をなんとかしないと……とずっと頭の隅にありましたが、片付いて良かったです。

問合せ:政策秘書課政策担当
【電話】62-3191

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU