■古墳時代 history No.40
ー二子塚のその後ー
▽地面の下から現れた前方後方墳が再び眠りにつきました。
宇山平地区圃場整備に伴う二子塚古墳の発掘調査が9月で終了しました。正確な測量の結果、墳丘の全長は56m、古墳の周りに掘られた溝で未確認だった甲府盆地側は、ほぼ残っていないことがわかりました。県内2例目の前方後方墳、しかもほぼ全体の姿がわかった貴重な古墳ということから、工事内容を変更し、調査終了後の姿でそのまま埋め戻すことになりました。予定では、土地を大きく削るはずでしたが、削るのではなく、逆に土を盛って古墳を保護します。
このようなことが可能になったのも多くの人が関心を持ってくれたことと、工事関係者の御協力の賜物にほかなりません。保護層の上に畑の土が入り、今後は作物がつくられます。古墳は見えなくなりますが、中央市の宝を未来へ伝えることになりました。
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