文字サイズ
自治体の皆さまへ

〔特集〕今こそ、空き家バンク(2)

2/42

山梨県北杜市

■空き家がつなぐ人と暮らし
誰も住まなくなった空き家を必要としている人たちがいます。
空き家バンク制度を活用して物件を貸す輿水さんと、物件を借りる陽よう田ださんご夫妻に、空き家バンクや今の暮らし方について聞きました。

◇貸主 輿水 広さん
ご両親が住んでいた家屋が空き家となり、5~6年の間、管理に困っていたという輿水さん。これまで、家の管理に費用がかかること、また、空き家での火災発生の危険性に悩んでいたそうです。そんな時、市が空き家バンク制度を実施していることを知り、使用していなかった空き家を活用してもらえればと、空き家バンクに登録。古い家だったため、「空き家バンク登録物件リフォーム費等補助金」で水回りが改修できてよかったと話す輿水さん。また、空き家バンクへの登録をきっかけに、両親が使っていた家の中の不要なものを片付けることもできました。
「建物は使えば使うほど管理が行き届いて、劣化を防ぎます。市内に空き家となっている家屋がたくさんあるそうです。空き家バンク制度を知らない人もいると思うので、市でさらに空き家バンク制度をPRしてもらいたいです。また、北杜市は土地もいいところで、いい物件がみつかると思います。住まいを探している方は、ぜひ空き家バンクで物件を探してみてください。」とお話しくださいました。

◇借主 陽田 純一さん/光さん
沖縄で出会ったという陽田夫妻。富士山の麓で育った光さんは、数年前から武川町に通うことがあり、それまではどんな地域なのか知らなかった北杜市を知ることに。山々がそびえ立つ北杜市の自然環境に富士山の麓とは違う魅力を感じ、「ここに住んでみたい」と移住を決めました。
仲間から情報提供をしてもらうなどして物件を探したものの、なかなか物件が見つからなかったことが、空き家バンク制度を利用するきっかけになったそうです。
住みはじめて大変だったことは「寒さ」と話す純一さん。リフォームで寒さ対策をしても、沖縄県出身の純一さんにとって北杜市の寒さは厳しいものでした。一方で、物件の貸主が「必要であれば改修していいよ。」と言ってくれたので、自分で自由に改修できるところがよかったとのことです。
「自分でできることや周りの環境を事前に調べてから移住することで、大変さや苦労が軽減されると思います。自分で何でもやる気持ちがあれば、すごく充実できる場所だと思います。ぜひ、この自然環境を含めて楽しんでいただけたらと思います。」とこれから移住される方へメッセージをいただきました。

■北杜市版空き家解体費用シミュレーター
市では、株式会社クラッソーネと連携協定を締結し、建物の解体工事に必要な費用の目安が分かるシミュレーターを提供しています。名前や連絡先の入力が不要で、かつ無料でご利用いただけます。

■空き家バンクセミナー
6月・10月に、市内に空き家を所有されている方を対象に、空き家の解消につながるセミナーおよび相談会を実施します。
次回は6/17(土)を予定しています。
詳細は市ホームページをご確認ください。

■空き家バンク協力会について
北杜市空き家バンク協力会は、空き家バンクの円滑な運営のため、協定を締結する(公社)山梨県宅地建物取引業協会および(公社)全日本不動産協会山梨県本部に所属する市内の不動産会社で構成する団体です。
空き家バンク登録物件の仲介、契約までをサポートしてくれます。

問合せ:
・空き家バンクに関する問い合わせ…ふるさと納税課【電話】42-1324【FAX】42-1127
・空き家対策に関する問い合わせ…まちづくり推進課【電話】42-1361【FAX】42-2235

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU