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健康いきいき情報

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山梨県富士川町

今月の担当は手塚香里社会福祉士です

◆高齢者虐待に繋がる前に
高齢者虐待とは、高齢者に対する虐待行為(暴言、暴力、介護放棄、財産の不正使用、わいせつ行為など)のことを指します。近年、高齢化によって、介護が必要な方が増加し、介護者の介護負担の問題が懸念されています。
町は、令和5年度高齢者福祉基礎調査(令和5年4月1日時点)において、認知症高齢者の割合が、全高齢者人口に対し、13・9%と県平均よりも高い水準になっています。そのうち、在宅で生活をする認知症高齢者は56・8%と、半数以上が配偶者や子どもなどが食事や排せつなどの介護を行い、在宅で生活をしています。
在宅介護は、長くなるほど心身の負担が大きくなります。頼りにしていた親や配偶者が、認知症などになった時、家族としては、その変化を受け入れがたく、一生懸命介護をしていても報われない「いらだち」「不安」などから、介護者自身が体調を崩したり、最悪な場合は暴言や暴力など虐待に発展する恐れがあります。
そうなる前に、まずは一人で抱え込まず、家族や周りの友人などに相談をしましょう。介護は、一人が全て担うのではなく、家族や地域で協力しあう体制作りがとても大切です。
また、介護や家事を支援するホームヘルプサービス、通所先で食事や入浴のサービスを受けるデイサービス、短期間預けることが出来るショートステイなど介護保険のサービスを上手に活用して介護者自身がゆっくり過ごす時間を作ることも大切です。
町では、介護者が日頃介護をしている中で感じる思いや不安などを、当事者同士で話す「HOTゆずcafé」・「男たちのゆずカフェ夜会」、認知症高齢者や家族が気軽に集える場所の「ゆずカフェ」、認知症の対応方法について学ぶ「認知症サポーター養成講座」などを実施しています。ぜひ、介護者の息抜きの場や、情報交換の場としてご参加ください。
高齢者虐待は、特別な人や特別な環境によってのみ起こることではありません。生活や介護の不安、介護保険サービスの利用など、些細なことでも構いませんので、まずは、地域包括支援センターにご相談ください。

問い合わせ:地域包括支援センター
【電話】22‒4615

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