文字サイズ
自治体の皆さまへ

[村議会9月定例会]村長所信・提出案件(1)

1/29

山梨県山中湖村

令和5年山中湖村議会第3回定例会(9月)において、高村正一郎村長から村政運営に関しての考え方と、議会に提出した案件が説明されましたので、その概要を掲載します。

山中湖村長 高村 正一郎

■村長所信(抜粋)
◇はじめに
新型コロナウイルス感染症につきましては、3年以上にわたり感染拡大を繰り返してきましたが、感染症法上の位置づけが5類に移行し、アフターコロナの社会経済活動が本格的に動いておりますが、社会経済情勢に目を転じますと、ロシアのウクライナ軍事侵攻が1年半に及んでいること、昨今のエネルギー物価高騰により、村民生活や事業者への経済活動への収束は、中々落ち着くことは見えません。コロナ以前に近い状況にはありますが、今後もウイズコロナ社会において情勢をしっかりと見据え、行政として対応策を講じていく必要があると考えています。
先の定例会でも所信を述べさせていただきましたが、私は、「村民第一」「村の未来創造」という基本理念をもって、行政全般の業務を進めています。
そして、村民の声の代弁者である議員の皆様とは、村政を互いに支える関係にあり、村民の期待感が得られるよう互いに努力し、私も議会との対話を通し、以前から私の目指す「村民ワンチーム」の姿を共に築き上げていければ大変嬉しい限りであり、次の世代への夢と希望の持てる村づくりへとつながる期待感が生まれるものと確信しています。

◇今定例会までに行なわれてきた事項を含め、経過報告等について
ワクチン接種につきましては、これまでオミクロン株対応の2価ワクチンを接種しておりましたが、今月9月20日以降、新型コロナのオミクロン株に対応した1価ワクチンの接種が開始されます。諸条件等はありますが、生後6ヶ月以上のすべての方が対象となりますので、村民の皆様には、感染防止、重症化防止のためにも、接種をお願いするものであります。
次に、報湖祭90周年記念事業と富士山世界文化遺産登録10周年記念事業についてであります。このことにつきましては、先月8月1日に交流プラザきららにおいて、記念式典と記念イベントを開催いたしました。力強い明神太鼓で来賓の皆様や多くのお客様を迎え、厳かなうちに式典が終了し、その後、ジャズの演奏やキャラクターショー等のイベントを行いました。また、午後8時から村内2ヶ所で夏の夜空を彩る約2万発の花火が打ち上げられ、多くの村民や観光客の方々でコロナ禍前以上の賑わいでありました。また、観光協会によりますと来場者数は、約7万人となっております。

◇観光活力のある山中湖づくりの政策ビジョンについて
次に、私が申し上げております観光活力のある山中湖づくりの政策ビジョンでありますが、これにつきましては、積極的に取り組み、様々な課題に対応しております。
まず、新型コロナウイルス感染症により影響をうけた観光経済への対策でありますが、このことにつきましては、GoTo山中湖事業を7月14日から開始し、現在、宿泊割り支援金利用額が約193万円、クーポン利用額が約165万円となり、また、スポーツ・文化合宿等再開支援事業を8月21日より開始し、支援金利用予定額は、約3,700万円となっております。新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけが5類に移行後、観光需要が上向きとなり国内外の観光客が増加しており、これらの事業を通じて、本格的な観光経済の回復に期待を寄せ、観光客入込数や旅行消費額等の目標達成や観光経済の回復等を評価・検証したうえで、事業の継続や終了等を判断したいと考えております。
また、インバウンド観光施策のクーポン事業と無料シャトルバス事業についてでありますが、クーポン事業は、河口湖・山中湖間の訪日外国人旅行者のバス利用者に対し無料クーポンを配布するもので、7月1日から試行的に開始しました。また、無料シャトルバス事業は、きらら・パノラマ台間を無料で送迎するもので、523名の利用がありました。これらの事業においても、実績を評価・検証し、事業の改善や見直しを行いながら、進めて参ります。
また、今年度も10月末から実施される紅葉祭り、チームラボイベントにつきましても、大きな経済波及効果が期待され、昨年度以上の来訪者を想定しており、万全の体制をもって、関係者の御協力のもと実施して参ります。

◇環境保護保全への対策について
次に、環境保護保全への対策でありますが、私達の山中湖村は、宝である山中湖を中心に豊かな自然に囲まれ、その環境はこれからも私達の時代だけでなく、子子孫孫まで引き繋がれていかなければなりません。
今、この豊かな自然を守り、育み支えるために私達村民が、しっかりとその責務を負っていく必要があると考えます。村としても昨年度の湖底調査を先月8月11日より実施し、冬季と夏季の湖の状況調査を実施しております。
さらに、10月22日に初めて村の環境デー行事を実施し、これを契機として脱炭素社会の実現と持続可能な環境づくりを目指して実施して参ります。そのためには、私達がしっかりとした目標と意識を持ち続けていくことが大切であり、村民のこれからの姿を示すための基本条例制定等の検討を含め機運を皆様と共に高めて参りたいと考えております。

◇公共施設の老朽化への対策について
次に、築30年以上経過している公共施設の老朽化への対策でありますが、山中湖村デイサービスセンターにつきまして、老朽化が激しく大規模改修工事が必要なため、改修工事実施設計業務委託費を予算計上いたしました。また、山中湖村ヨットハーバーにつきましても老朽化が進み、既に外壁塗装工事費は予算化されておりますが、今回トイレの改修工事費を予算計上いたしました。また、山中湖村公民館につきましても、施設の多様性を高め、有効活用を図ることを目指し、また、老朽化への対応のため利用度の高い講堂の改修工事を検討するため、調査業務委託費を予算計上いたしました。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU