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自治体の皆さまへ

「肺がん」について知っていますか?

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山梨県西桂町

肺がんは60歳以降の男性に多く見られ、近年では年間約7万人以上が肺がんで亡くなっており、全てのがんの中でもっとも死者数が多いがんでもあります。
肺がんは発症した部位や進行度によって症状が大きく異なりますが、近年は喫煙習慣のない人を中心に気管支の末梢にできるがんが増えてきたため、早期段階では自覚症状がなく、転移するまで進行してから初めてがんの診断をされるケースが多くなっています。
一方、喫煙を原因に肺炎が生じる場合は太い気管支の周囲に発生することが一般的です。太い気管支に発生した場合も早期段階では自覚症状が現れにくいのですが、進行すると咳や血痰などの症状が現れることもあります。進行すると次第に慢性的な咳、痰、胸の痛み、だるさ、体重減少などの症状が現れるようになります。しかし、いずれも肺炎や気管支炎などの呼吸器の病気にも共通する症状で、「この症状があれば必ず肺がん」という症状はありません。
肺がんの7割は喫煙習慣が原因であると考えられています。日頃の生活習慣が健康を左右します。栄養バランスに気を付け、運動をし、タバコも吸わず飲酒も行わない方はがんのリスクが減少します。しかし、ゼロにはなりません。
そのため、生活習慣の改善+「がん検診」の2段構えが大切です。

■早期発見・治療が重要
肺がんは進行した状態で発見されるケースが多く、5年生存率は35%程度で、治療が難しいがんの1つです。もっとも治癒が期待できる治療は手術による切除ですが、手術は比較的早期の段階で発見された場合にしか行うことはできません。発見が早ければ早いほど、体への負担も少なく、完治の確率は高くなります!

■肺がん検診を受けましょう
がん検診は、症状がない健康なみなさんが対象です。健康な人(症状がない人)では、もしもがんがあっても、症状が出る前のがん、つまり早期がんであることがほとんどなのです。早期がんのうちに治療を行うことで、がんによる死亡を防ぐだけでなく、完治を目指せます。
しかし、がんが1回の検診で発見される可能性は100%ではありません。厚生労働省の推奨する肺がん検診ではX線検査が行われますが、X線では早期のがんは発見できないことが一般的です。そのため、早期発見を目指すためには1年に1回程度、より詳しく肺の状態を観察できるCT検査を受けることが望ましいでしょう。

肺がん検診の検査方法:胸部X線検査(レントゲン)、肺ヘリカルCT
・胸部X線検査(レントゲン)…胸部全体にX線(放射線の一種)を照射した状態で正面から撮影し、肺や心臓などの異常を確認します。
・肺ヘリカルCT…ベッドに横になった状態のままX線の発生装置がついたドーム状の機器の中に入って行います。肺を輪切りにしたような状態で内部を詳しく検査するため、胸部X線検査よりも早期に病変を見つけることができます。

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