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令和5年議会だより(11)

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岐阜県七宗町

◇質問 七宗町の宝山林事業の推進について
上野和義議員
山を見れば50年になる檜、杉の大木が成長しています。
今こそ、伐採し、商品として販売したらどうでしょうか。
同時に、光熱費等燃料として薪作りを行い、高騰する光熱費の補充にもなりますが、いかがでしょうか。
木材を有効利用することにより、地域が明るくなり、活気ある町に取り組みたい今だからできるのではないか。
地元の自然、歴史、農産物などの宝を活用し、フットパスイベントを実施しながら、外部の力を活用し、集落の維持に結びつけたいと思います。
また、町の木、檜を町内の中学生が全国中学生創造ものづくり教育フェアに毎年出場しているから、将来、木工製品の事業ができるんじゃないか、そんな特色ある七宗に移住してみたい中学生を受け入れたり、檜の香り、町営住宅建設に取り組んだらいかがでしょうか。

◇答弁
参事兼ふるさと振興課長 林佳成
町域の90.3%を標高200~700mの山林が占める本町において、脱炭素社会の実現に向けた地球温暖化対策の推進、森林整備による森林の多面的機能の向上及び未利用材等の積極的な活用による木材の利用促進を図ることは喫緊の課題だと認識しております。
そのため、今年4月からその取り組みの一つとして、薪や薪ボイラー、薪割り機の購入補助事業を始めたところであり、5月20日現在、2件の申し込みがあり、8万9千円の支払いをさせていただきました。
これについては、今後も補助事業のPRに努めるとともに、薪ボイラーや薪割り機の販売を行っていただける事業者を募りたいと考えます。
また、50年有余の年月をかけ育った杉や檜を伐採し商品化したらどうかとのご質問については、木材価格の低迷や森林作業に携わる作業員の労務費や運搬費等の高騰により、商品として販売するには多くの課題がありますが、関係機関とより踏み込んだ検討を進めて参りたいと考えます。
次に、森林の有効活用、特に町有林の活用については、先頃、県立森林文化アカデミーを訪ね、町の状況等をお伝えし、何とかならないのか、何が出来ないのかを相談して来たところですが、近々、担当職員が当町に来て現場を見ていただけることになりました。
これが、今後の事業展開の起爆剤とならんことを期待しているところです。
最後に、檜の香る町営住宅建設に取り組んだらどうかとのことですが、移住定住の促進と町外流出を防ぐため、今年度から町営住宅を森林環境譲与税を財源の一部として活用し建設するよう進めて参りますので、ご理解いただきますようお願い申し上げます。

◇質問者の所見
やはり行政がすることじゃなくて、町民全員、一丸となって、七宗をどうするか、そういう気持ちで七宗をつくっていく、そういう町民の力を活用して、私たちはいきたいと思います。
現に、薪の話でございますが、他町村の個人の方が、薪作り、いいね、注文するよというような電話もいただきましたので、私は捨てたものやない、現に、森林組合が薪作りをしたら、昨年はその方たちがもう買っていただいておりますが、やはり私たちが、自分の土地というよりも、自分たちが育てた木をいかに生かすかということが私は最大の課題だと思います。
私も、高校のときに父親と植えた木が50年、今本当によかったなと思いますので、次世代に向けてやっていきたいと思います。

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