市民の皆さんの安全で快適な暮らしを確保するとともに、心身ともに健康で不安なく、いつまでも元気に活躍できる環境整備を進めていくため、令和6年度当初予算は、(1)「安全・安心」を確保する事業、(2)「持続可能な未来」をつくる事業、(3)「つながりづくり」を推進する事業、を重点施策として盛り込みました。
また、能登半島地震での被害などを踏まえ、緊急取組期間として、「大きな災害」に備える事業を拡充します。今回の内容は、3月議会に提出した議案を基に掲載しています。
■予算の概要
一般会計当初予算額は、新特別支援学校整備事業や定額減税補足給付金給付事業などにより、前年度当初予算と比べ+48.2億円(+8.2%)の636.5億円で、過去最高となります。
主要な歳入である市税は、国における定額減税の実施に伴う個人市民税の減少、評価替えに伴う固定資産税の減少などを見込んでいますが、さまざまな財源を活用しつつ、3つの重点施策や大きな災害への備えなど、必要な事業を歳出予算に盛り込んでいます。
■一般会計歳入・歳出の内訳
自然災害の被害を最小限に抑える対策を進めるほか、近年の猛暑による熱中症対策などを講じます。また、水道水源地で、有機フッ素化合物(PFOS・PFOA)の濃度が国の暫定目標値を超過していたことに対しても迅速に対応を進めます。
◇水質改善対策事業:4億4,659万円
安全・安心な水道水を継続的に提供することができるよう、PFOS・PFOAなどの濃度検査と、曝(ばっ)気槽内に設置した活性炭の維持管理を行います。また、中期対策として、有機フッ素化合物に対応できる処理施設の早期整備を推進するとともに、長期的な水質改善対策の立案と併せ、新水源地開発を視野に市内地下水の水質・水量調査を実施します。
◇大塚山緑地法面対策事業:1億8,840万円
亀裂が発見された大塚山緑地について、令和5年度に開始した調査業務に引き続き、詳細設計を進めるとともに、一日も早く斜面を安定させる法(のり)面対策工事に着手します。
◇体育館空調設備整備事業(小・中学校):1,757万円
児童生徒の教育活動時や災害時の避難所の熱中症対策として、令和6年度から10年度にかけて、小・中学校体育館に新たに空調設備を整備します。令和6年度の冬に中学校5校の工事を実施するため、早期に設計業務に着手します。
◇コンビニAED設置事業:213万円
緊急時にいつでもAEDを使用できる環境を整備するため、市内のコンビニ全店舗へのAED設置を目指します。
持続可能な行政運営・地域社会の実現に向け、人口減少対策などを進めます。
◇新特別支援学校整備事業:46億8,432万円
誰もが住み慣れた地域で安心して学べるよう、知的障がい・肢体不自由・病弱がある児童生徒が小中高一貫で学ぶことのできる「(仮称)かかみがはら支援学校」の整備を、令和7年4月の開校に向け、着実に進めます。令和6年度は校舎やグラウンドの工事を完了させるとともに、スクールバスや教材備品などの整備を行い、開校への最終準備を行います。
◇空家等対策事業:449万円
空家などの発生の予防、適正管理、利活用を推進するとともに、新たに空家バンク登録物件購入者を対象に、物件改修にかかる費用を一部助成します。
◇チョイソコ広域連携事業:756万円
◇保育所等一時預かり利用料軽減事業:125万円(※)
※金額は一時預かりの料金引下げに伴う歳入の減額見込額
現総合計画の最終年度として、全分野共通の取組方針「つながりづくり」を進めます。
◇フレイル予防運動プログラム事業:490万円
従来の介護予防教室への参加が少ない高齢男性などをターゲットとした筋力トレーニングなどの3カ月間の運動プログラムを、民間企業の創意工夫を取り入れつつ実施します。
◇読書バリアフリー事業:176万円
図書館の利用が困難な障がいがある方でも利用できるよう、録音図書専用再生機の導入や、文字を読むことに困難がある方のための相談会などを実施します。
◇自治会活動デジタル化推進事業:134万円
◇前渡地区木曽川周辺整備事業:2億4,822万円
詳細:財政課
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