文字サイズ
自治体の皆さまへ

「もしも」への備え~今こそ防災を考えよう~(1)

1/32

岐阜県川辺町

◆必ず起こる災害
近年、各地で地震や台風、豪雨などの災害が頻発しています。今や災害は「いつか起こるもの」ではなく、「必ず起こるもの」といえます。災害は明日起こるかもしれません。災害の発生を止めることはできませんが事前に備え被害を減らすことはできます。いざというとき「まさか、こんなことになるとは」ではなく「あのとき、備えておいて良かった」と安心できるように備えておくことが、いま私たちにできることだと思います。「いつか備えたい」と思っていませんか?今こそ防災について考え、災害に備えましょう。

◆防災の基本は「自助」
災害から皆さんの生命を守る基本となるものに、「自助」「共助」「公助」の3つがあります。一般的に、災害時の助けは「自助70%、共助20%、公助10%」といわれています。さらに、災害の規模が大きくなればなるほど、行政(公助)の対応力は小さくなり、自助・共助の重要性が増大します。災害による被害を最小限に抑えるためには、自助・共助・公助の役割を知り、それぞれが災害対応力を高め連携することが大切です。

・自助(個人・家族)
災害に備えて自分でできることを考え対策しておくことは、災害対策において最も重要です。まずは自分や家族の命を守るため、一人一人が防災意識を高め、災害に備えましょう。

・共助(隣近所・地域)
災害時は地域での助け合いが不可欠です。隣近所や地域全体で力を合わせ、自力で避難できない方の手助けをするなど、地域を守るためには「共助」が重要な役割を果たします。

・公助(行政)
町をはじめ、国や県、消防、警察といった行政機関、ライフライン各社が取り組むことです。災害時には、各機関ともできるだけ早く的確な災害対応ができるよう備えています。

◆災害後の1週間は備蓄で乗り切る準備を!
大規模災害では、道路の損壊による物流のストップや工場などの被災により、スーパーやコンビニなどで商品が手に入りにくくなります。また、電気・ガス・水道などのライフラインが停止した場合、長期間にわたり日常生活に支障が出ることになります。ライフラインの復旧には1週間以上かかる場合があるため、家庭や個人での日頃の備えが重要になります。

◇最低3日分、できれば1週間分の食料・水を備蓄する
被害が大きくなればなるほど復旧は遅れ、流通の回復や支援物資が届くのに時間がかかります。災害に備え1週間分の食料や水を備蓄しておきましょう。特に、食事や着替えなどと違い1日も欠かすことができないのが水です。成人1日1人あたり3リットル必要とされています。ペットボトルのミネラルウォーターやお茶、野菜ジュースなどを組み合わせて必要量を確保しましょう。

◇非常持出品を準備する
災害が発生してから何を持っていくのか考えていては避難が遅れることにつながるため、非常持出品を準備しておきましょう。非常持出品は備蓄の一部として考え、備蓄品の中から避難生活に必要なものをリュックサックに入れておきます。緊急用として持ち運べる量の水や加工せずに食べられる食品に加え、防災グッズ、衣類や衛生用品、薬、現金や身分証明書のコピーなど必要な物を厳選し、1人1つずつすぐに持ち出せる場所に置いておきましょう。

◇電気やガスが使えない場合に備える
停電時には明かりはいくらあっても困らないものです。両手が自由に使えるヘッドライトや室内用に乾電池式のランタンなどを準備しましょう。また、温かい食事や飲み物は被災生活のストレス緩和になるので、カセットコンロがあると便利です。わざわざ防災用として購入しなくてもキャンプやアウトドア用品が災害時には防災グッズになります。

◇体調を整えるための食品も備蓄する
災害時は生鮮食品が手に入りにくく、栄養の偏りから体調を崩しがちです。食物繊維が採れるフルーツ缶やドライフルーツ、市販のビタミン剤なども備蓄しておきましょう。また、ゼリー飲料や粉末タイプのスポーツドリンクは食欲がない場合にもエネルギー補給でき、保存期間も長いため非常食として有効です。

◇家族の好きな物や食べ慣れている物を選ぶ
災害時には不自由が多く、ストレスが溜まることや食欲がなくなることが考えられます。そんなときこそ食べたい物を食べることは精神的にプラスになります。缶詰やレトルト食品など備蓄に適した食品に加え、デザートやお菓子など好きな物や食べ慣れた物を備蓄しましょう。

◇トイレ対策を万全に
備蓄というと食べることばかり考えがちですが、排せつのことも考えておく必要があります。停電や断水などで水洗トイレが使えない場合、トイレを我慢することによる健康被害はもちろん、汚物の溜まったトイレは生活環境を悪化させます。飲料水とは別に、物を洗ったり、トイレを流したりするための生活用水を確保しておきましょう。また、下水道施設が復旧するまでは水が流せないため、市販の簡易トイレなどを備蓄しておくことも必要です。

○家庭状況によって災害時の必需品は変わります
備蓄品や非常持出品を考える場合、家庭状況によってそろえるべき物が異なります。ご自身の家庭では何が必要か考えてみましょう。
乳幼児がいる場合:粉ミルク、哺乳瓶(消毒セット)、離乳食、紙おむつ、おしりふき、おもちゃなど
要介護者がいる場合:介護用品、入れ歯、補聴器、大人用紙おむつ、補助具の予備、常備薬など
ペットがいる場合:ペットフード、ペット用品(トイレ、リード、ゲージ)など

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU