近年、市内では、毎年のように大雨による被害が発生しています。災害への備えに、やりすぎはありません。「うちは大丈夫だろう」などと思わず、出水期を前に備えを万全にしておきましょう。
■ハザードマップを見よう
大雨が降ったときに危険な場所かどうかを、ハザードマップで確認してください。
ハザードマップは、洪水・浸水や土砂災害の危険区域(ハザードエリア)を、赤や黄色で表示しています。自宅や職場、子どもが遊ぶ公園など、よく行く場所がハザードエリア内かどうか確認してください。
ハザードマップは、昨年6月に各世帯に配布した他、市ウェブサイトにも掲載しています。
※ハザードマップに関しては、本紙をご覧ください。
■避難の情報を知っておこう
現在、「避難勧告」は廃止され「避難指示」に一本化されています。避難指示で必ず危険な場所から避難してください。ハザードエリア内に住んでいる方は、あらかじめ避難先と避難をするタイミングを決めておきましょう。
◇避難情報と警戒レベル
※警戒レベル1・2の避難情報は気象庁が発表し、警戒レベル3~5の避難情報は市が発表します
■どこに避難するか決めておこう
浸水や土砂災害の危険がある場合、以下の避難先が考えられます。普段から、避難するタイミングや避難先、避難ルートを家族で話し合っておいてください。
◇備蓄のススメ
ライフラインが止まった場合に備え、普段利用するもので保存の効く食料などを、家族の人数分備蓄しておきましょう。
例:
・飲料水…3日分(1日3リットル/人が目安)
・非常食…3日分の食料
・日用品…トイレットペーパー、マッチ、カセットコンロなど
◇指定避難所
市が開設する避難所で、コミセンや小中学校など約80カ所あります。最寄りの指定避難所がどこか、確認しておいてください。
◇親戚宅やホテルなど
安全な場所にある親戚や知人の家、地域の集会所、ホテルなどへ避難することも考えましょう。
◇垂直避難
急激な雨や浸水で避難が難しい場合は、無理に外に出ないでください。山側とは反対の2階の部屋へ移動するなど、自宅内の安全な場所へ移動して身を守る行動を取りましょう。
■気象庁の情報をチェックしよう
キキクルとは、大雨による災害の危険度を地図上で確認できる「危険度分布」で、気象庁が公開しています。
・土砂キキクル
・浸水キキクル
・洪水キキクル
の3種類があり、5段階に色分けされ、リアルタイムで表示されます。
活用することで、災害から命を守ることができる情報です。メールやスマートフォンで通知を受け取るサービスもあります。ぜひ利用ください。
大雨のニュースを見ていると「線状降水帯」という言葉を耳にすることがあります。
線状降水帯は、発達した積乱雲が帯状に次々に発生し、ほぼ同じ場所を通過する現象で、数時間にわたって局地的に集中豪雨をもたらします。そのため、線状降水帯が発生すると、災害発生の危険度が急激に高まることがあります。
本年5月からは、従来よりも早く、発生予測のタイミングで気象庁から情報が発表されることになりました。
線状降水帯というキーワードで呼びかけられたら、大雨災害に対する危機感を早めに持ち、気象情報や市からの防災情報を確認しましょう。
■市などからの情報
市では、気象・避難情報などを、主に防災行政無線や音声告知器、市ウェブサイトや市メール配信サービスを使ってお知らせします。情報を得る手段を確保しておき、非常時は常に気にかけましょう。
※詳細は、本紙掲載2次元コードからご覧ください。
問合せ:危機管理課
【電話】内線353
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