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〔特集〕成人の8人に1人がかかっている 慢性腎臓病を知ろう(2)

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岐阜県恵那市

■腎機能を知る方法があります
初期段階の慢性腎臓病は、症状はほとんどみられません。そのため、尿や血液の検査で確認することが大切です。
尿検査では「たんぱく尿」、血液検査では「血清クレアチニン値」を調べて、「eGFR」を推算します。
◆たんぱく尿検査
たんぱくは体に必要な栄養なので、通常は尿に漏れ出ることはありません。しかし、腎機能が低下していると、尿中にたんぱくが漏れ出ることがあります。
※水分不足や疲労がたまったときに出ることもあります

◆血清クレアチニン検査
クレアチニンは尿に排泄される老廃物を代表する物質です。腎機能が低下するとクレアチニンが体内にとどまり、検査値が高くなります。

◆eGFR血清クレアチニン値や年齢、性別から腎機能を推算した数値で、腎臓が元気な状態と比べて何パーセント働いているかを推定したものです。
以下の表のように、年齢とともに低下し、生活習慣病のコントロールが悪いと低下速度が加速します。

▽年齢による腎機能の低下速度(将来を予測してみましょう)

■本市の国保特定健診の状況
令和3年度の市国保特定健診では、高血糖の方の割合は県内21市中6番目に多く、II度以上高血圧の方の割合は3番目に多い結果でした。このことからも、本市は糖尿病性腎症や腎硬化症を引き起こすリスクが高い地域だといえます。
※高血糖はHbA1cが6.5パーセント以上、II度高血圧は血圧が160/100以上

■自分自身でできること
慢性腎臓病にならないため、または悪化させないため、次のことに気をつけましょう。
◇健診を受ける
毎年健康診断を受診し、腎臓の働きをチェックしましょう。

◇高血糖や高血圧を放置しない
糖尿病や高血圧などの生活習慣病を放置せず、治療を受けて適正な数値を保ちましょう。また、処方された薬はきちんと飲みましょう。

◇野菜は多め、塩分は少なめ
1日3食、野菜多めの食事を心がけましょう。糖質、脂質、塩分の摂りすぎに注意しましょう。

◇水分をしっかり摂る
水分が不足した濃い血液は、腎臓のろ過機能に負担をかけてしまいます。水分をしっかり摂り、飲み物には、水やお茶を選びましょう。

◇禁煙する
家族の協力や禁煙外来を活用し、禁煙に取り組みましょう。喫煙は命に関わるさまざまな病気の危険因子です。

◇運動する
1日30分以上の適度な運動を心がけましょう。適正体重を維持して血管や臓器への負担を軽くします。

◇生活リズムを整える
過労や夜更かしを避け、睡眠を十分取りましょう。

■腎臓シール
県では、腎臓の状態に応じて、切れ目なく治療を提供できるようにするためのツールを作成しています。その一つに「腎臓シール」があります。
お薬手帳や糖尿病連携手帳などに、自身の腎機能に合わせた色のシールを貼っておくと、一目で腎臓の状態が分かるため、医療機関や薬局などで自身の腎臓の状態に合わせた指導を受けることができます。
詳しくは、健幸推進課に問い合わせください。

■国保特定健診のお知らせ
市が行っている各種健診では、血清クレアチニン検査を行い結果票にeGFR値を表示しています。健診を受けて、自分の腎機能をチェックしてください。
市国保特定健診の対象の方には、4月末に個別に健診案内を発送しています。また、本紙18ページの健康ガイドや市ウェブサイトでは、毎月の健診日程を掲載しています。今年度まだ受診していない方は、ぜひ受診してください。
健診で異常値がみられた方は、かかりつけ医や市の保健師に相談ください。

■おいしく、手軽に減塩しましょう
岐阜県は、塩分摂取量が多い地域です。
いつもの調味料や菓子、インスタント食品、ふりかけなどを減塩食品に替えるだけで、おいしく手軽に減塩できます。
市内のスーパーなどでもさまざまな種類の減塩食品が販売されています。自身に合う減塩食品を取り入れてみてください。
※日本高血圧学会ウェブサイト(本紙2次元コードからご覧ください。)
減塩率20パーセント以上の減塩食品が載っています

◇家庭の味を確認しませんか
塩分測定器で、味噌汁など家庭の汁物の塩分をチェックしてみてください。
10回測定した方に減塩食品セットをプレゼント(先着100人)。
希望の方は、健幸推進課に申し込みください。

問合せ:健幸推進課
【電話】26-2111(内線289)

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